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漢方偉人伝 奥村南山(おくむらなんざん)

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 奥村南山(おくむらなんざん)」を公開しました!

病を「吐いて治す」――異端の名医・奥村南山と衝撃の吐方

病気の原因を体の外へ吐き出して治す――。

そんな衝撃的な治療法で、江戸時代に多くの命を救った名医がいました。

その人物が、
奥村南山
です。

仙人のような長い白ひげをたくわえた、
異端にして天才的な医師として知られていました。

福井に生まれた名医

南山は1686年、
現在の
福井県
に生まれました。

その才能は非常に高く、
藩の専属医師を務めるほどだったと言われています。

当時の主流は「補法」

当時の医学界では、

体に栄養やエネルギーを補う

「補法(ほほう)」

が主流でした。

弱った体を支えながら治すという考え方です。

南山が重視した「攻法」

しかし南山は、これとは逆の発想を重視しました。

彼が考えたのは、

病気の原因となる邪気は、
体外へ積極的に排出すべき

という考え方です。

これを、

「攻法(こうほう)」

と呼びます。

独自の治療法「吐方」

南山は中国古典医学を深く研究し、

「吐方(とほう)」

という独自の治療法を完成させました。

「吐いて治す」という発想

吐方とは、

嘔吐を利用して、
体内の悪いものを外へ出す

治療法です。

現代の感覚では驚くような方法ですが、
当時としては非常に革新的でした。

痰や精神疾患にも用いられた

吐方は、

  • 頑固な痰
  • 胸のつかえ
  • 精神疾患
  • 内臓の病気

などに用いられたと伝えられています。

究極のデトックス

南山は、

体に溜まった邪気を一気に排出する

ことを重視しました。

まさに、

江戸時代版の究極のデトックス

とも言える考え方だったのです。

京都医学界も注目した

この画期的な技術は、
やがて全国へ広まっていきます。

特に注目したのが、
当時の京都医学界の第一人者だった
山脇東洋
でした。

永富独嘯庵を派遣

山脇東洋は、

自分の優秀な弟子

である
永富独嘯庵
を南山のもとへ送り、

吐方を学ばせた

と言われています。

『吐方考』として後世へ

後にその教えは、

『吐方考』

という書物にまとめられました。

この書物は、日本医学史にも大きな影響を与えたとされています。

常識を覆した医師

奥村南山は、

  • 「補う医学」が主流の時代に
  • 「出して治す」医学を提唱し
  • 独自の治療体系を築いた

非常に個性的な医師でした。

まとめ

奥村南山の吐方は、

現代の私たちから見ると非常に大胆な治療法です。

しかしその根底には、

「体に不要なものを取り除く」

という東洋医学の重要な考え方がありました。

既存の常識にとらわれず、

本当に患者を救える方法

を追求した彼の姿勢は、
江戸時代の医学界に大きな衝撃を与えたのです。

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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