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陽明病の正体:風邪の第2段階
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「陽明病の正体:風邪の第2段階」を公開しました!
高熱・強い喉の渇き・便秘…それは「陽明病」のサインかもしれません
風邪は時間が経てば自然に治るだけではありません。

東洋医学では、ひき始めに適切な対応ができないと、病気の原因である「邪気」が体の奥深くへ侵入し、症状が大きく変化すると考えます。
今回は、六経病証における第二段階であり、病気の勢いが最も強くなる「陽明病」について解説します。

陽明病とは何か
陽明病とは、体の表面で行われていた防御の戦いに敗れ、邪気が体の内側である「裏」へ侵入した状態です。
体内に強い熱がこもることから、「裏熱実証」と呼ばれる病態でもあります。
この段階では、体を守る力である「正気」は次第に消耗し、反対に邪気の勢いは最も強くなります。
そのため、風邪の中でも最も激しい症状が現れやすい時期と考えられています。

陽明病には二つのタイプがある
陽明病は、熱がどこまで広がっているかによって、「経証」と「腑証」の二つに分類されます。

陽明経証
経証は、熱が全身を巡る経絡に広がった状態です。
代表的な症状は、
・悪寒がなく高熱だけが続く
・大量の汗をかく
・強い口の渇き
・冷たい飲み物を欲する
といった特徴があります。
さらに、脈は力強く大きく打つ「洪大脈」となり、舌には黄色く乾燥した舌苔が見られることがあります。
これは、高熱によって体内の水分が大量に消耗している状態を示しています。

病気がさらに進行した「陽明腑証」
さらに熱が胃や腸にまで及ぶと、「腑証」の段階へ進みます。
この段階では、経証の症状に加えて、
・お腹が張る
・腹痛
・頑固な便秘
といった消化器症状が現れます。
これは、熱が腸にこもり、便が乾燥して排出できなくなっているためです。
さらに特徴的なのが「潮熱」です。
昼間よりも夕方から夜にかけて熱が高くなる傾向があります。
また、
・イライラが強くなる
・落ち着きがなくなる
・うわごとを言う
・意識がもうろうとする
といった精神症状が現れることもあります。
これは、強い熱が脳や精神活動にまで影響している危険なサインと考えられています。

陽明病は病気のピーク
六経病証の中で陽明病は、邪気の勢いが最も強くなる段階です。
高熱によって体内の水分が急速に失われ、胃腸や精神面にも影響が及ぶことがあります。
そのため、この段階では適切な治療によって体内の熱を取り除くことが非常に重要になります。

風邪はひき始めが大切
東洋医学では、病気は太陽病から陽明病へ、さらに深い段階へと進行すると考えます。
だからこそ、風邪はひき始めの対応が非常に重要です。
高熱や強い喉の渇き、便秘などの症状が現れている場合は、体の中で熱が強くなっているサインかもしれません。
症状が長引く場合や重い症状がある場合は、自己判断せず医療機関を受診し、必要に応じて漢方の専門家へ相談することも大切です。

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


