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風邪薬で胃もたれ!?胃腸が弱い人の風邪に【参蘇飲】
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「風邪薬で胃もたれ!?胃腸が弱い人の風邪に【参蘇飲】」を公開しました!
参蘇飲とは?風邪薬で胃がもたれる、胃腸が弱い方の風邪に使われる漢方薬
風邪薬を飲むと、胃がもたれてしまう。
風邪を治したいのに、胃薬も一緒に飲まないと不安になる。
そんなデリケートな体質の方にこそ知ってほしいのが、胃腸をいたわりながら風邪を治す漢方薬「参蘇飲(じんそいん)」です。



治したい。でも、胃が荒れる
風邪の症状を早く追い出したい。でも、強い風邪薬を飲むと胃がもたれたり、吐き気がしてしまう…。
もともとエネルギーが足りないところに風邪をひき、強い薬で無理やり熱を下げると、胃腸が荒れてさらに体力が奪われる。そんな悪循環に陥っていませんか?



あなたの風邪は「気虚感冒」かもしれません
参蘇飲が最も力を発揮するのは、体力がなくエネルギー不足で、胃腸が弱っている方の風邪です。
漢方ではこれを「気虚感冒(ききょかんぼう)」と呼びます。
胃腸が弱って生きるエネルギー(気)が不足しているところに、風邪の邪気が居座っている状態。いわば、ガソリンが空っぽの車に無理やりムチを打っているようなものです。
胃腸を元気にしなければ、風邪を追い出すパワーすら生まれません。


参蘇飲が合う方のサイン
・発熱や頭痛、首や肩のこりといった風邪の症状がある
・ゴホゴホと咳が出て、痰が多く絡む
・風邪と同時に、胃がもたれる・吐き気がする・食欲がない
さらに、鏡で舌を見たときに白く湿った苔がべったり付いているのも大切なサインです。胃腸に余分な水分が溜まり、働きが落ちている証拠といえます。



一言でいえば「漢方の総合感冒薬」
参蘇飲は、弱った胃腸を元気にする力と、風邪の邪気を外へ追い出す力を、絶妙なバランスで兼ね備えた処方です。
胃を守りながら、咳や熱を優しく外へ逃がす。デリケートな体質の方のための総合感冒薬といえるでしょう。


秘密は12種類の生薬のチームワーク
なぜ一つの薬で、これほど多くの症状に同時に対応できるのでしょうか。
その秘密は、12種類の生薬が3つのチームに分かれ、それぞれの役割を果たしていることにあります。
・温め発散チーム:蘇葉(そよう)・葛根(かっこん)
・エネルギー補給チーム:人参(にんじん)・茯苓(ぶくりょう)・甘草(かんぞう)・大棗(たいそう)・生姜(しょうきょう)
・鎮静・痰切りチーム:半夏(はんげ)・陳皮(ちんぴ)・枳実(きじつ)・前胡(ぜんこ)・桔梗(ききょう)




チーム1:優しく追い出す「発散チーム」
蘇葉や葛根が担当します。
強い薬のように無理やり汗をかかせるのではなく、体を優しく温めながら、じんわりと汗とともに風邪の邪気を外へ発散させます。

チーム2:中から整える「エネルギー補給チーム」
人参や茯苓が担当します。
弱った胃腸の働きを底上げし、体の中からエネルギー(気)を補給します。同時に、胃腸に溜まった余分な水分もさばいてくれます。

チーム3:不快感を鎮める「お掃除チーム」
半夏や陳皮が担当します。
胃のむかつきや吐き気を鎮め、しつこく絡む痰を切れやすくしてくれます。

有名な「葛根湯」との違い
風邪の漢方といえば葛根湯が有名ですが、参蘇飲とは合う人がまったく違います。
・葛根湯:体力があり胃腸も丈夫な人が、汗が出ず、首筋や肩の強いこわばりを伴う風邪のひきはじめに
・参蘇飲:体力がなく胃腸が弱い人が、咳や痰に加えて、胃もたれや吐き気を伴う場合に
「風邪にはとりあえず葛根湯」と飲んで胃が荒れた経験がある方は、体質に合っていなかったのかもしれません。



症状が続く場合は医療機関での確認も大切
風邪のような症状でも、ほかの病気が隠れていることがあります。
特に、
・高熱が続く
・息苦しさや胸の痛みがある
・咳や痰が長引いている
・水分がとれないほど吐き気が強い
といった場合には、医療機関で確認することが大切です。
持病のある方、妊娠中・授乳中の方、ほかにお薬を飲んでいる方は、服用前に専門家にご相談ください。
まとめ
参蘇飲は、体力がなく胃腸が弱い方が風邪をひいたときのための漢方薬です。
胃腸をいたわりながら、咳や痰、熱などの風邪の症状を優しく外へ追い出します。
ご自身の体質や症状に合った漢方がわからない場合は、漢方の専門家に相談して選ぶことが大切です。


西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


