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便秘+のぼせ!?原因は胃の熱かも【調胃承気湯】
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「便秘+のぼせ!?原因は胃の熱かも【調胃承気湯】」を公開しました!
調胃承気湯とは?体にこもった「熱」が原因の便秘に使われる漢方薬
その頑固な便秘、もしかしたら体の中にこもった「熱」が原因かもしれません。
今回は、熱が原因の便秘に用いられる漢方薬「調胃承気湯(ちょういじょうきとう)」について解説します。


腸の中が「空焚きのお鍋」になっていませんか?
胃腸に熱がこもると、腸の中の水分がどんどん奪われ、便が乾いてカチカチに固まってしまいます。
薬で無理やり押し出すのではなく、まずはこの「火」を弱めることが大切、というのが漢方の考え方です。


体からのサイン:上に昇る「熱」の症状
調胃承気湯が合うのは、東洋医学で「裏熱実証(りねつじっしょう)」や「陽明病(ようめいびょう)」と呼ばれる、胃腸に熱がこもって便が滞っている状態の方です。
・お腹がパンと張るような腹満感
・のぼせや顔の火照り
・イライラする、胸が苦しいといった精神的な不調


舌とお腹でチェック
お腹を診察すると、みぞおちのあたりに抵抗感があります。
舌には、熱のサインである黄色い苔が厚く付いているのが特徴です。


承気湯類の中で最も穏やかな処方
調胃承気湯は、体力が充実した方向けの漢方薬です。
体内の熱を冷ましながら便通を促す「承気湯類(じょうきとうるい)」の中で、最も作用が穏やかなお薬です。
一言でいえば、胃の熱を抑えながら、お腹の調和を保ちつつ便通を整える漢方薬です。


たった3つの生薬からなるシンプルな処方
調胃承気湯は、大黄(だいおう)・芒硝(ぼうしょう)・甘草(かんぞう)の、たった3種類の生薬で成り立っています。


主役:大黄
主役の大黄が、体内の熱を強力に冷まし、腸を刺激して便をスッキリと排出させます。


脇役:芒硝
芒硝が水分を集めて、乾燥して硬くなった便を柔らかくし、排出しやすい状態へと導きます。


守り役:甘草
そして甘草が、大黄や芒硝の強い作用を和らげ、急な腹痛を防ぎながら胃腸を優しく守ります。


「熱を取る(大黄)・水を足す(芒硝)・胃腸を守る(甘草)」。3つの生薬のチームワークで、穏やかで調和のとれたお通じへと導きます。


似た漢方「承気湯ファミリー」との違い
便秘に使う漢方薬はほかにもたくさんありますが、見分けるポイントは症状の違いです。
・大承気湯(だいじょうきとう):高熱やうわごとを伴うほど重い便秘に
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう):のぼせやイライラが特に激しく、左下腹部に強い痛みがある場合に
・調胃承気湯:腹痛や精神症状が比較的穏やかな、一般的な熱性の便秘に


服用上の注意
調胃承気湯は体を冷やす方向に働く処方です。冷え性の方や、体力が虚弱な方には向きません。
胃腸の弱い方、妊娠中・授乳中の方、高齢の方、ほかにお薬を飲んでいる方は、服用前に専門家にご相談ください。

まとめ
調胃承気湯は、体の中にこもった「熱」に気づき、お腹を優しく調和させながら便通を整える漢方薬です。
同じ便秘でも、症状の違いによって合う漢方は変わります。ご自身の体質に合うかどうかわからない場合は、漢方の専門家に相談して選ぶことが大切です。


西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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