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肌カサカサ+便カチカチ!?全身を潤す漢方【潤腸湯】

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「肌カサカサ+便カチカチ!?全身を潤す漢方【潤腸湯】」を公開しました!

潤腸湯とは?体の中から潤いを満たしてお通じを促す漢方薬

お肌はカサカサ、便はカチカチ。そんな深刻な乾燥タイプの便秘に悩んでいませんか。

今回は、体の中から潤いを満たし、優しくお通じを促す漢方薬「潤腸湯(じゅんちょうとう)」について解説します。

カサカサお肌と、コロコロ便の処方箋。体の中から潤す優しい漢方「潤腸湯(じゅんちょうとう)」
コロコロ便とカサカサ肌に悩むあなたへ。優しく潤す漢方「潤腸湯」のおはなし
コロコロ便とカサカサ肌を内側から潤す漢方、潤腸湯のしおり。陰虚(乾燥)のための処方

こんな乾燥サインはありませんか?

潤腸湯は、加齢や病後などで体力が落ち、体の水分や油分が不足してしまった方のための漢方薬です。

特に、全身の皮膚が乾燥し、腸まで干上がってしまった結果、ウサギのフンのようにコロコロとした硬い便が詰まってしまう方に用いられます。

こんな乾燥サイン出ていませんか?全身の肌がカサカサ、ウサギのような硬いコロコロ便、加齢や病後で体力が落ちた。その便秘は全身の潤い不足かもしれない
お腹とお肌のサイン:コロコロ便しか出ない、便秘薬でお腹が痛くなるのは苦手、肌のカサカサも気になる、年齢とともにスッキリ出ない日が増えた
なぜスッキリ出ないのか。潤腸湯の考え方は「川に水を満たす」こと。体の潤いが不足した陰虚の状態に水を与え、自然に流れ出すよう導く

漢方の見立て「陰虚内熱」

漢方では、このような状態を「陰虚内熱(いんきょないねつ)」と呼び、体の潤いが枯れることで起こる便秘と捉えます。潤腸湯は、この陰虚による便秘を改善するための代表的な処方です。

漢方の見立て「陰虚内熱(いんきょないねつ)」:体内の水分・油分が不足し、腸まで干上がって熱を持った状態が乾燥タイプの便秘の正体
原因はお腹の中のカラカラ砂漠。体全体の水分・油分が不足し、腸の中が乾いて便が硬くなり進めなくなる

潤腸湯が合う方のサイン

お腹の力は弱くフニャフニャと軟らかいのに、下腹部を触ると硬い便の塊(宿便)を感じることが多いのも特徴です。

潤腸湯が合う人のサイン:ウサギのフンのようなコロコロ便、肌がカサカサ、お腹の筋肉が薄く軟らかい、体力があまりなく疲れやすい
潤腸湯が合う人のお腹:表面はフニャフニャと軟らかいのに、奥を押すと硬い便の塊(宿便)に触れる
潤腸湯が合う5つのサイン:コロコロ便、肌の乾燥、体力がなく疲れやすい、お腹の筋肉が柔らかい、お腹の上から硬い便の塊に触れる

10種類の生薬のチームワーク

潤腸湯は、全部で10種類の生薬が協力し合って働きます。

乾ききった体に潤いを。加齢や病後で水分・油分が不足した方のための、10種類の生薬からなる潤腸湯
潤腸湯は「出す」薬ではなく「潤す」薬。無理に腸を動かさないので痛くなりにくく、腸に潤いと油分を補う
10種類の生薬が織りなす4つの役割:潤す・補う、巡らせる、出す、守る
10の生薬のチームワーク:潤滑コーティング班、根本補給班、熱さまし&巡り班、押し出し班

潤す:麻子仁・杏仁・桃仁

中心となるのが、麻子仁(ましにん)、杏仁(きょうにん)、桃仁(とうにん)といった植物の種からなる生薬です。豊富な油分を含み、乾燥した腸の壁と硬い便を滑らかにコーティングして、便の滑りをよくします。

チーム1・潤滑コーティング班:麻子仁・杏仁・桃仁。植物の種の豊富な油分が、乾いた腸の壁と硬い便を滑らかにコーティングする
モイスチャー・ブレンド:地黄と当帰が血と潤いを補い、麻子仁と杏仁が種の油分で腸壁を滑らかにする

補う:当帰・地黄

さらに当帰(とうき)と地黄(じおう)が、不足した血と体の潤いを根本から補い、全身の乾燥状態を改善へと導きます。

チーム2・根本補給班:当帰と地黄が血と潤いを力強く作り出し、枯渇した体全体に水分と栄養を補給する

冷ます・巡らせる・押し出す

乾燥によって腸内にこもった熱を、黄芩(おうごん)が穏やかに冷まします。枳殻(きこく)と厚朴(こうぼく)は滞った気の巡りを改善し、腸のぜん動運動を助けます。

そして少量の大黄(だいおう)が、潤って滑りやすくなった便を優しく体の外へ押し出します。

リズム&デトックス:枳殻・厚朴が滞った気を巡らせて腸の動きを助け、大黄・桃仁・黄芩・甘草が潤った便を優しく出口へ導く
チーム3&4:黄芩が乾燥でこもった熱を冷まし、枳殻・厚朴が気の巡りと腸の動きを助け、少量の大黄・甘草が便を優しく押し出す
巡らせる・出す・守る:枳殻と厚朴が気を巡らせ、大黄が便を下し、黄芩が熱を冷まし、甘草がお腹の急な痛みを防ぐ

これらの生薬がバランスよく配合されているため、お腹が痛くなりにくいのも大きな特徴です。

潤す、巡らせる、スルッと出す。この順番が、お腹が痛くなりにくい秘密

似た漢方薬との使い分け

潤腸湯を選ぶ最大のポイントは、「全身の皮膚がカサカサに乾燥している」という点です。

・麻子仁丸(ましにんがん):潤腸湯のもとになった処方。同じく乾燥性の便秘に使いますが、皮膚の乾燥がそれほど目立たない場合に
・桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう):お腹がシクシクと痛む便秘に

潤腸湯と麻子仁丸の見分け方:潤腸湯は全身の皮膚が激しく乾燥、麻子仁丸は皮膚の乾燥がそれほど目立たず腸の乾燥がメイン
麻子仁丸と迷ったら:お肌もカサカサで全身の潤い・血が不足していれば潤腸湯、肌の乾燥は気にならず乾燥が軽度なら麻子仁丸
潤腸湯と桂枝加芍薬大黄湯の見分け方:潤腸湯は痛みがなく出ない便秘、桂枝加芍薬大黄湯はシクシク痛むしぶり腹
便秘の漢方マップ:桂枝加芍薬大黄湯、調胃承気湯、大黄甘草湯、麻子仁丸、そして全身カサカサの潤腸湯

服用上の注意

潤腸湯には大黄が含まれています。下痢や軟便になったときは服用を控え、ほかの下剤との併用は避けてください。体力があり、お腹がパンパンに張っている方には向きません。妊娠中・授乳中の方、ほかにお薬を飲んでいる方は、服用前に専門家にご相談ください。

潤腸湯の注意点:大黄が含まれるので効きすぎに注意、他の下剤との併用は避ける、体力がありお腹がパンパンに張った方には向かない
服用の注意:下痢・軟便の時はお休み、ギュウッと痛む時はストップ、体力がありお腹がパンパンの方には不向き

毎日の潤いケア

漢方だけに頼らず、普段の食事でも潤いを補いましょう。白湯でこまめに水分をとり、オリーブオイルやごま油、クルミなど良質な油分を取り入れるのがおすすめです。

お家でできる潤いケア:白湯でこまめに水分補給、オリーブオイルやごま油・クルミなど良質な油分を。辛いものや過度な発汗は控えめに

まとめ

潤腸湯は、単に「出す」ための薬ではなく、体全体の潤いを取り戻しながら、つらい乾燥タイプの便秘を優しく改善へ導く処方です。ご自身の体質を見極めて選ぶことが大切です。

潤いは健やかな日々の源。無理やり出すのではなく、体の内側に足りない水を注ぎ、本来の巡りを取り戻す
潤いは巡る。潤腸湯は体全体の潤いを取り戻す優しい処方
腸の潤いは、お肌の潤い。体の中のカラカラを優しく癒やす潤腸湯

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。

自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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