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肌カサカサ+便カチカチ!?全身を潤す漢方【潤腸湯】
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「肌カサカサ+便カチカチ!?全身を潤す漢方【潤腸湯】」を公開しました!
潤腸湯とは?体の中から潤いを満たしてお通じを促す漢方薬
お肌はカサカサ、便はカチカチ。そんな深刻な乾燥タイプの便秘に悩んでいませんか。
今回は、体の中から潤いを満たし、優しくお通じを促す漢方薬「潤腸湯(じゅんちょうとう)」について解説します。



こんな乾燥サインはありませんか?
潤腸湯は、加齢や病後などで体力が落ち、体の水分や油分が不足してしまった方のための漢方薬です。
特に、全身の皮膚が乾燥し、腸まで干上がってしまった結果、ウサギのフンのようにコロコロとした硬い便が詰まってしまう方に用いられます。



漢方の見立て「陰虚内熱」
漢方では、このような状態を「陰虚内熱(いんきょないねつ)」と呼び、体の潤いが枯れることで起こる便秘と捉えます。潤腸湯は、この陰虚による便秘を改善するための代表的な処方です。


潤腸湯が合う方のサイン
お腹の力は弱くフニャフニャと軟らかいのに、下腹部を触ると硬い便の塊(宿便)を感じることが多いのも特徴です。



10種類の生薬のチームワーク
潤腸湯は、全部で10種類の生薬が協力し合って働きます。




潤す:麻子仁・杏仁・桃仁
中心となるのが、麻子仁(ましにん)、杏仁(きょうにん)、桃仁(とうにん)といった植物の種からなる生薬です。豊富な油分を含み、乾燥した腸の壁と硬い便を滑らかにコーティングして、便の滑りをよくします。


補う:当帰・地黄
さらに当帰(とうき)と地黄(じおう)が、不足した血と体の潤いを根本から補い、全身の乾燥状態を改善へと導きます。

冷ます・巡らせる・押し出す
乾燥によって腸内にこもった熱を、黄芩(おうごん)が穏やかに冷まします。枳殻(きこく)と厚朴(こうぼく)は滞った気の巡りを改善し、腸のぜん動運動を助けます。
そして少量の大黄(だいおう)が、潤って滑りやすくなった便を優しく体の外へ押し出します。



これらの生薬がバランスよく配合されているため、お腹が痛くなりにくいのも大きな特徴です。

似た漢方薬との使い分け
潤腸湯を選ぶ最大のポイントは、「全身の皮膚がカサカサに乾燥している」という点です。
・麻子仁丸(ましにんがん):潤腸湯のもとになった処方。同じく乾燥性の便秘に使いますが、皮膚の乾燥がそれほど目立たない場合に
・桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう):お腹がシクシクと痛む便秘に




服用上の注意
潤腸湯には大黄が含まれています。下痢や軟便になったときは服用を控え、ほかの下剤との併用は避けてください。体力があり、お腹がパンパンに張っている方には向きません。妊娠中・授乳中の方、ほかにお薬を飲んでいる方は、服用前に専門家にご相談ください。


毎日の潤いケア
漢方だけに頼らず、普段の食事でも潤いを補いましょう。白湯でこまめに水分をとり、オリーブオイルやごま油、クルミなど良質な油分を取り入れるのがおすすめです。

まとめ
潤腸湯は、単に「出す」ための薬ではなく、体全体の潤いを取り戻しながら、つらい乾燥タイプの便秘を優しく改善へ導く処方です。ご自身の体質を見極めて選ぶことが大切です。



西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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