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かんの虫・扁桃腺の腫れに!子どもの体質を整える漢方【柴胡清肝湯】

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「かんの虫・扁桃腺の腫れに!子どもの体質を整える漢方【柴胡清肝湯】」を公開しました!

柴胡清肝湯とは?子どもの体質を整える漢方薬

「うちの子、すぐ怒るうえに、風邪のたびに首が腫れる」。

そんなお悩みに用いられる漢方薬が、柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)です。

柴胡清肝湯は、「かんの強い傾向のある小児の神経症、慢性扁桃腺炎、湿疹」に用いられる処方です。

ひとことで言うと、神経質で怒りっぽく、リンパ節や扁桃腺が腫れやすい虚弱な子どもの、体質改善のためのお薬です。

漢方カフェ本日のおすすめ、柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)ブレンド。イライラと喉の腫れをやさしく鎮める、お子様のための特製レシピ
本日の特製ブレンド柴胡清肝湯。繊細でイライラしがちなお子様のための、心と体をクールダウンする漢方
デリケートで、すぐ腫れちゃうお子様へ。本日の特製ブレンド柴胡清肝湯、マスターのおすすめ

一貫堂医学から生まれた処方

この処方の背景には、一貫堂医学という考え方があります。明治から昭和初期の漢方医、森道伯が創始しました。

古い処方を大きく改良し、解毒証体質、いわゆる腺病質の子ども向けに、15種類の生薬で作り上げたものです。原形は、1551年に明の薛己(せつき)が記した処方だとされています。

どんな子に合うの?

まず精神面では、かんが強く、イライラしやすい傾向があります。

身体面では、首やあごの下のリンパ節、扁桃腺、アデノイドが腫れやすく、湿疹も出やすいです。偏食があり、発育がやや遅めのこともあります。

こんなお子様いませんか?かんの虫(神経質・怒りっぽい)、扁桃腺やリンパが腫れやすい、湿疹が長引きやすい。漢方ではこれを解毒証体質(腺病質)と呼ぶ
こんなお悩みはありませんか?ちょっとしたことでキーッとなる、扁桃腺やリンパが腫れやすい、お腹を触るとくすぐったがる、好き嫌いが多く神経質
チェックリスト:キーッとなるかんの虫、首のリンパや扁桃腺が腫れやすい、神経質でイライラ、肌に赤みや熱。漢方では腺病質(せんびょうしつ)のサイン

お腹の診察が大切な手がかり

腹直筋という縦の筋肉が強く張り、触ると極端にくすぐったがります。

脈は弓の弦のように張った弦脈で、舌は紅色、黄色い苔がつきます。東洋医学では、これを裏熱虚証と考えます。

このブレンドが合うお子様のサイン。腹直筋の緊張、首回りのリンパがぽっこりしやすい腺病質、お腹や脇を触るとくすぐったがる
お腹のサイン:くすぐったがりは緊張の証拠。柴胡清肝湯が合うお子様は腹直筋がピンと張り、触ると過敏にくすぐったがる

なぜ効くの?生薬の組み立て

ブレンドの考え方。ベースは温清飲で栄養を与えて熱を冷まし、アクセントAでイライラを発散、アクセントBで喉やリンパの腫れをお掃除
柴胡清肝湯のブレンドレシピ。ベースの温清飲+気を巡らせるトッピング+のど・リンパの熱を鎮めるトッピング
柴胡清肝湯のレシピ。温清飲(熱を冷まし栄養を潤すベース)+柴胡・薄荷(イライラを吹き飛ばす涼風)+連翹・牛蒡子・桔梗など(腫れと炎症のデトックス)

土台は温清飲

土台は、温清飲(うんせいいん)という処方です。黄連、黄芩、黄柏、山梔子に、地黄、当帰、芍薬、川芎を合わせたもので、血を補いながら、体にこもった熱を冷まします。

土台は温清飲。熱を冷ます黄連解毒湯と、血を補う四物湯を合わせた絶妙なベース
ベース作りの温清飲。燃え上がる熱を冷ます黄連解毒湯と、不足した潤いや血を補う四物湯でバランスを整える
ベーススープ温清飲の秘密。黄連解毒湯は血の熱を消す消火器、四物湯はカラカラの体に血(栄養)を注ぐ

柴胡と薄荷でイライラを鎮める

ここに、柴胡と薄荷が加わります。自律神経の緊張をゆるめ、イライラや興奮を鎮める役割です。

心のリフレッシュスパイス柴胡(さいこ)と薄荷(はっか)。かんの虫・イライラをスッと吹き飛ばし、神経の高ぶりをやさしくなだめる
トッピング1:柴胡+薄荷で心に涼風を通す。頭にこもったストレスや怒りの熱をスーッと外へ逃がす(疏肝)

連翹・牛蒡子・桔梗・括楼根で腫れをケア

さらに連翹と牛蒡子が、熱を散らして解毒し、リンパ節や扁桃の腫れを引かせます。

桔梗と括楼根は、膿を出しやすくし、のどを潤します。最後に甘草が全体を調和させます。

デトックスハーブ連翹(れんぎょう)と牛蒡子(ごぼうし)。扁桃腺・リンパのぽっこり腫れをお掃除し、首回りの腫れをやさしく引かせる
のど・リンパの腫れを鎮めるシールド。連翹と牛蒡子は解毒してリンパの腫れを引かせ、桔梗と括楼根はのどを潤し膿を出す
トッピング2:連翹・牛蒡子・桔梗で炎症の渋滞を解消。リンパ腺の腫れを引かせ、排膿でゴミをお掃除
全身の熱・腫れ・イライラへのアプローチ。柴胡・薄荷は頭の熱、連翹・牛蒡子・桔梗は扁桃腺やリンパの腫れ、温清飲ベースは全身に栄養
ブレンドが働くボディマップ。心と頭のイライラ、のどと首の扁桃腺やリンパの熱、お腹とベースのデリケートな体質

似た漢方薬との使い分け

ポイントは、年齢、熱の有無、お腹の所見の三つです。

・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう):同じ一貫堂の処方。青年期から大人向けで、蓄膿症や慢性鼻炎、にきびに
・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう):一貫堂では、泌尿器など下半身の熱に
・小建中湯(しょうけんちゅうとう):虚弱な子に使うが、裏寒虚証寄り。腹痛や疲れが中心で、リンパの腫れなど局所の熱は目立たない
・小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう):のどの痛みや扁桃炎で、肋骨の下が張る胸脇苦満が目立つ場合に
・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう):腹直筋の緊張に胸脇苦満も伴い、腹痛や風邪の初期症状があるときに

他の子ども向け漢方との選び方。柴胡清肝湯は腹筋が張りリンパや扁桃腺が腫れる子、小建中湯はお腹が薄く疲れやすい子、抑肝散は神経過敏で興奮しやすい子
迷った時のメニュー比較表。柴胡清肝湯はイライラ+喉の腫れでお腹の縦スジが張る、小柴胡湯はこじれた風邪で胸脇苦満、小建中湯は疲れやすくお腹が痛くなる
お客様別メニュー。幼児〜小学生のイライラ+喉やリンパの腫れには柴胡清肝湯、虚弱でお腹が痛くなる子には小建中湯、青年期のニキビや慢性鼻炎には荊芥連翹湯

まとめ

柴胡清肝湯は、今出ている症状を抑えるだけでなく、熱がこもりやすく腫れやすい、お子さんのデリケートな体質そのものを整えていく漢方薬です。

マスターからのメッセージ。柴胡清肝湯は詰まった熱に風を通し、炎症をやさしく冷まして、お子様本来の健やかなバランスを取り戻すお手伝い
ホッとする時間を、ご家族で。柴胡清肝湯はいまの症状を抑えるだけでなく、お子様のデリケートな体質(腺病質)そのものを底上げする
Thank You & Take Care. 漢方カフェ 柴胡清肝湯ブレンド編

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。

自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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