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⑰五苓散の解説
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「⑰五苓散の解説」を公開しました!
五苓散:体内の水分バランスを整える漢方薬
五苓散は、後漢時代の名医・張仲景が著した古典に登場する、1800年以上の歴史を持つ処方です。この漢方薬は、5種類の生薬(猪苓、茯苓、沢瀉、白朮、桂皮)で構成されています。
特徴と効果
五苓散の最大の特徴は、体内の水分代謝異常を調整する能力です。具体的には、浮腫状態では利尿作用を、脱水状態では抗利尿作用を発揮します。以下のような症状に効果があります:
- 口渇
- 尿量減少
- 頭痛
- 悪心・嘔吐
- 腹痛
- 下痢
- めまい
最近の研究では、五苓散が細胞膜上の水透過性に関与するアクアポリン(水チャネル)の阻害作用も明らかになっています。
応用される症状と病気
五苓散は以下のような症状や病気に応用されています:
- 腎炎
- 膀胱炎
- メニエール病
- 三叉神経痛
使用上の注意
体質に関わらず広く用いられる漢方薬ですが、類似の処方との使い分けが重要です。漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。自分の症状にどんな漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。
五苓散の正しい知識と適切な使用法を守り、心身の健康をサポートしましょう。