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気分変調症のおすすめ漢方
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「気分変調症のおすすめ漢方」を公開しました!
【漢方で改善】気分変調症に悩むあなたへ|自然な心の回復を目指して
気分変調症は、軽度の抑うつ症状がしばらく続く精神疾患であり、現代社会において増加傾向にあります。

■気分変調症の主な症状
- 慢性的な気分の憂鬱
- 集中力の低下
- 倦怠感や疲労感
- 食欲不振
- やる気が出ない
症状は軽度でも長くなることで、日常生活に大きな悩みを抱えていることがあります。
漢方でアプローチする「心のバランス」
西洋医学では抗うつ剤や安定剤が使われることが一般的ですが、
眠気や虚無感などの副作用に悩まされる方も多いです。
その点、漢方薬は体質に合わせて処方できるため、副作用があまりなく、体に優しい選択肢として注目されています。
気分変調症に効果が期待できる漢方薬
◎抑肝散(よくかんさん)
ストレスや不安、イライラなどを一時的に精神を安定させて働くことがあります。

◎加味逍遙散(かみしょうようさん)
自律神経の乱れを整える、気分のムラや不眠にも効果的です。

◎半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
喉のつかえ感や気分の落ち込み、不安感の改善に適しています。

◎桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
精神的な緊張や神経過に敏感に対応。

◎苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
水分代謝の乱れによるめまいや不安に対応。体内の「水毒」改善に効果的です。

◎補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
気虚タイプの疲労感、倦怠感、無気力感が強い方に用いられます。

漢方は「その人の状態に合わせた治療」
気分変調症の原因は一つではなく、 日常的なストレス
過去のトラウマ
体質の乱れ
などが複雑に絡み合っています。
そのため、漢方薬は画一的に選ぶのではなく、「その人の体質・症状」に合った処方が大切です。
特に20代~40代の働き盛りの方に多く見られますが、「軽いから」と放っておいても慢性化しやすいため注意が必要です。

まとめ:早期対応が鍵です
気分変調症は、「気分が少し沈むだけ」と軽視されることが多いですが、早めの対応が心身の健康維持が重要です。
漢方では、自然の力を踏まえて心と体のバランスを整えることができます。
あなたの体質に合った処方を見つけることが、改善への始まりです。

漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。
どのような症状にどのような漢方薬が適切か判断し、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。