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漢方偉人伝 許胤宗(きょいんそう)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 許胤宗(きょいんそう)」を公開しました!
言葉を超えた名医・許胤宗 ― 結核治療に挑んだ1400年前の英雄
1400年以上前、**致命的な結核(骨蒸病)が蔓延していた中国。
この難病に立ち向かい、多くの命を救った伝説の名医・許胤宗(きょいんそう)**をご存じでしょうか。
彼の知恵と技術は、今なお漢方医療に大きな示唆を与え続けています。

軍人から名医へ ― 波乱に満ちた前半生
許胤宗は南北朝時代から唐初にかけて活躍した医師で、常州義興県の出身。
若くして南陳の新蔡王の軍人として仕える一方、すでにそのころから非凡な医術の才能を発揮していました。
なかでも注目されたのが、話せなくなった皇太后・柳敬言の治療です。
彼は黄耆(おうぎ)や防風などを用いた燻蒸スープ療法で皇太后を一夜にして回復させ、その功績により義興県の知事に任命されました。
結核(骨蒸病)との闘い ― 難病に挑んだ臨床力
時代が唐に移り、高祖・李淵の時代(武徳年間)になると、許胤宗は宮廷侍郎に任命されます。
このとき、中国北西部・関中地方で猛威をふるっていたのが、現在の結核にあたる骨蒸病でした。
当時は死に至ることも多かったこの病に対し、許胤宗は独自の診断と最小限の薬剤治療で立ち向かい、
治療を受けた多くの患者が次々と回復したと記録されています。
医学は「心」で診るもの ― 彼の思想と哲学
許胤宗は医学書の執筆を勧められるも、それを断り、
「医学は心で理解するものであり、言葉では語れない」
という信念を残しました。
この姿勢は、単なる知識ではなく患者の状態を深く読み取り、共感し、最適な処方を導き出すという、
まさに東洋医学の本質を体現した名言として今も語り継がれています。
現代に息づく「共感の医療」― あなたの症状にも寄り添う漢方相談
許胤宗の哲学は、現代の漢方医学にも生きています。
私たち西漢方薬店でも、脈や舌、体調の変化から全身を読み解き、心と体に響く処方を重視しています。
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自分に合った漢方薬を知りたい方は、ぜひ専門家とのオンライン相談をご利用ください。
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※住所などの詳細は不要です。

西洋医学では解決できない不調や慢性症状も、あなたに合った処方がきっと見つかります。
今も昔も、漢方の本質は「人を診ること」。
名医・許胤宗の智慧を、あなたの健康にも生かしてみませんか?
この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


