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肝硬変の漢方治療
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「肝硬変の漢方治療」を公開しました!
肝臓が硬くなる病 ― 肝硬変と漢方治療の可能性
日本国内でおよそ20万人が苦しむとされる「肝硬変」。
これは肝臓が硬くなり、本来の機能を果たせなくなる深刻な疾患です。

肝硬変とは?その進行メカニズム
肝硬変は、アルコール性肝障害やウイルス性肝炎(B型・C型)、
さらには**非アルコール性脂肪肝炎(NASH)**が長期間にわたり進行することで発症します。
肝臓は再生能力に優れた臓器ですが、慢性的な炎症を受け続けると、細胞の壊死と再生が繰り返され、線維化が進行します。
これが肝全体に広がると、肝臓の柔軟性が失われ、硬化が進行して「肝硬変」となります。

肝硬変の症状とリスク
肝硬変の初期段階では、ほとんど自覚症状がないことも多く、
進行に気づいたときには病状がかなり悪化しているケースもあります。
代表的な症状には以下のようなものがあります:
- 倦怠感、吐き気、食欲不振
- 腹部膨満感やむくみ
- 食道静脈瘤、腹水などの重篤な合併症
- 血小板数の低下(10万以下になることも)
血小板の減少は、門脈圧亢進による脾臓肥大が関係しており、重要な診断指標となります。

漢方による肝硬変アプローチ
肝硬変は西洋医学でも治療が難しいとされる病気ですが、
漢方医学では**病状の背景にある「気血水の滞り」や「臓腑のバランスの乱れ」**を見極めて対応します。
🔹 漢方が目指す3つの治療目標
- 肝臓の炎症の鎮静化と線維化の抑制
- 水分代謝の改善(腹水・むくみ対策)
- 血管壁の強化と脾機能の調整
たとえば…
- 水の巡りを整える漢方薬は、腹水や浮腫の改善に役立ちます
- 血管を強くする漢方薬は、食道静脈瘤の予防や改善に期待されます
- 肝の気を調える処方は、精神的ストレスからくる肝の停滞にも対応できます
個々の体質や進行状況に合わせ、複数の漢方薬を組み合わせて使うことで、総合的な治療が可能です。
体質に合った処方が回復の鍵
漢方薬は、体質に合ってこそ初めて真価を発揮する薬です。
同じ「肝硬変」であっても、原因や症状、体質に応じて処方がまったく異なります。

✅ 西漢方薬店では、オンラインでの漢方相談を実施中
- 現在の症状に合った漢方薬を知りたい方
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あなたの体に寄り添う漢方の知恵で、
肝臓の再生力を引き出し、日常生活の質を少しずつ取り戻しましょう。
この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


