お知らせ
漢方偉人伝 銭乙(せんいつ)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 銭乙(せんいつ)」を公開しました!
「六味丸」の創始者・銭乙――小児科医学を切り拓いた名医の生涯
父を失いながらも医学の道へ——幼少期の苦難と決意
北宋時代、現在の杭州に生まれた銭乙(せんいつ)は、医者の家系に生まれながら、わずか3歳で父を失うという大きな試練に直面します。
父は漁に出たまま帰らず、銭乙は祖父の手で育てられながら医学を学びました。

「啞科(あか)」に挑んだ若き名医——小児科の先駆者へ
当時の医療において小児科は非常に難しい分野とされ、「啞科(あか)」と呼ばれていました。
しかし銭乙はその道にあえて挑戦し、古代の小児科専門書**『顱沽経(ろしんきょう)』**を徹底的に研究。
「小児の体は純陽である」という理論を打ち立て、革新的な診療を展開していきます。
都で名声を博し、王の侍医補佐へ
その高い医術と望診の腕前により、銭乙は**王の侍医補佐(しいうほさ)**という高位にまで昇進。
特に小児科では「当代一」と称され、多くの子どもたちの命を救いました。
隠遁後に記した名著『小児薬証直訣』と「六味丸」の誕生
晩年には官職を辞し、静かに暮らしながらも診療を続けます。
その経験をまとめた著作『小児薬証直訣(しょうにやくしょうちょくけつ)』は、
後世に残る小児科医学の金字塔であり、ここに初めて「六味丸(ろくみがん)」が登場します。
再会と長寿——父との再会と82歳の天寿
失踪していた父との奇跡の再会を果たした銭乙は、
その後も医学に尽くし、82歳という当時としては非常に長寿をまっとうしました。
銭乙の遺産は、いまも生きている
今日に至るまで「六味丸」は漢方の代表的な処方の一つとして広く使用され、
銭乙の功績は、現代の東洋医学においても確固たる位置を築いています。
あなたに合った「六味丸」かどうか、まずはご相談ください
漢方薬は体質に合ってこそ効果を発揮します。
「六味丸を試してみたい」「今の体調に合う漢方が知りたい」
そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。
👉 西漢方薬店ではオンライン相談も受け付けております。
専門家が、あなたに合った処方を丁寧にご提案いたします。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


