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漢方偉人伝 李檉(りてい)

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 李檉(りてい)」を公開しました!

伝染病と闘った南宋の名医・李檉

〜820年を経てなお評価される医学書の真価〜


伝染病に立ち向かった革新的な医師

南宋時代、重篤な伝染病が広まり、人々の命が脅かされていた時代に、
一人の医師が伝統医学に新たな風を吹き込みました。

その名は李檉(りてい)
彼は、伝統的な漢方医学に深い造詣を持ち、特に伝染病の治療において画期的な功績を残した人物です。


実用性を重視した医学書『傷寒要旨薬方』

李檉の代表的な著作である『傷寒要旨薬方』は、1171年に初版が発行されて以来、実に820年もの間読み継がれている名著です。

この書の特長は次のような点にあります:

  • 処方を先に、解説を後に配置
     → 急患の治療現場でも素早く最適な処方が探せる構成
  • 症状ごとの分類が明確
     → 実践的で分かりやすく、医師の判断力をサポート

この構成は、単なる知識の羅列ではなく、現場に立つ医師の目線に立った革新的な内容でした。


小児医療にも力を注いだ人物

李檉はまた、小児医療の重要性をいち早く認識していた数少ない医師でもあります。
『小児保生方』という専門書では、子ども特有の症状とその対処法を丁寧にまとめています。

このことからも、彼が単なる学者ではなく、現場に根ざした臨床家であったことがわかります。


李檉の功績が現代にも与える影響

李檉の医学理論は、張仲景の『傷寒論』を基礎にしながらも、
より柔軟で実践的に進化させたものでした。
また、彼は医学だけでなく天文学や地理学にも精通しており、幅広い知識を背景に診療にあたっていたとされています。

その著作『傷寒要旨薬方』は、北京の国家図書館に現存する貴重な原本として保存されており、
今日でも中国医学の研究者たちから高く評価されています。


現代のあなたの悩みにも活きる知恵を

李檉が伝えた「実践に役立つ漢方知識」は、現代においても色あせることはありません。
風邪、発熱、感染症など、私たちの身の回りにある様々な不調に対し、
漢方は体質に応じて柔軟に対応できる力を持っています。


西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談を行っております。

あなたの症状や体質に合わせて、
漢方の専門家が丁寧にカウンセリングし、最適な処方をご提案いたします。


症状に悩んだら、一人で抱えず、まずはご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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