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漢方偉人伝 周守忠(しゅうしゅちゅう)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 周守忠(しゅうしゅちゅう)」を公開しました!
養生の常識を覆した南宋の名医・周守忠
〜800年前にして現代にも通じる健康哲学〜
科学的視点で養生法を体系化した先駆者
いまから800年以上前の中国で、
人々の健康と長寿のために画期的な養生理論を築いた人物がいました。
その名は周守忠(しゅう しゅちゅう)。
南宋時代の医師であり学者であり、
1220年に『養生雑纂』という全22巻に及ぶ壮大な著作を著しました。

養生知識を“誰でも学べる形”にした革新
『養生雑纂』の最大の特徴は、
それまでバラバラに伝えられていた養生の知識を整理・体系化した点です。
周守忠は220以上もの古典文献を精査し、
天文・地理・人事・飲食・季節の変化に応じた養生法を網羅的に構成しました。
それは、単なる知識の寄せ集めではなく、
現代でいう“予防医学”に近い発想で編集されていたのです。
一人ひとりに合った季節ごとのケアまで
特に注目すべきは、彼が別に著した『養生月覧』。
これは月ごとの気候や身体の変化に応じた養生法を紹介した実用書で、
現代のセルフケアや四季養生の元祖ともいえる内容です。
医学史の編纂にも尽力
周守忠の貢献は養生医学だけにとどまりません。
『歴代名医蒙求』では、古代・三皇時代から宋代までの202人の医師たちの業績を記録。
これは当時の医学発展を知る貴重な記録として、
医史学の分野でも高く評価されています。
なぜ今、周守忠が注目されているのか
1474年には『養生雑纂』が改めて刊行され、
その重要性が再確認されました。
現代の医療従事者や研究者の間でも、
“科学的に体系化された古典養生学”として再評価が進んでいます。
つまり周守忠の思想は、
“病気になる前のケア”=予防養生の大切さをいち早く説いた、
まさに現代医学に通じるものなのです。
🌿西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談を行っています
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そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


