お知らせ
めまいの漢方治療
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「めまいの漢方治療」を公開しました!
恐怖を感じる回転性めまい――その正体と漢方によるアプローチ
景色がぐるぐる回る――それは体からのSOSかもしれません
人の体が感じる不快な症状の中でも、特に強い不安や恐怖をもたらすのが、
「景色がぐるぐる回る」ような回転性めまいです。
この症状はただの疲れや立ちくらみとは異なり、
日常生活に大きな支障をきたす場合もあるため、注意が必要です。

めまいには3つのタイプがある
実は「めまい」と一口に言っても、その種類は主に3つに分けられます:
- 回転性めまい:景色が回る、体が回るような感覚
- クラクラめまい:立ちくらみのような意識が遠のく感じ
- フワフワめまい:浮いているような不安定感
これらは、脳が体の位置情報を適切に処理できなくなったときに起こります。

原因は耳や脳、自律神経の不調までさまざま
めまいの主な原因には以下のようなものがあります:
- メニエール病:内耳に水(内リンパ液)がたまることで起こる
- 良性発作性頭位めまい症(BPPV):耳石が剥がれ、三半規管に入ることで起こる
- ストレスや生活習慣の乱れによる自律神経の不調
- 血流や気の巡りの乱れ
東洋医学では、気・血・水のバランスの崩れがめまいの根本的な原因とされ、
西洋医学とは異なる角度から症状を捉えます。

タイプ別・漢方でのアプローチ
症状に応じて、漢方薬は次のように使い分けられます:
- 回転性めまい:水の巡りを整える漢方薬(例:痰湿・水滞への対応)
- クラクラめまい:水の巡り+血を補う漢方薬(例:貧血や虚弱体質に)
- フワフワめまい:自律神経を整え、体を温める漢方薬(例:気虚・寒湿タイプに)
複数のタイプが重なっている場合は、症状と体質に合わせて複数の漢方薬を組み合わせることで対応します。

再発防止には生活改善もセットで
実際の治療例では、1ヶ月〜3ヶ月程度の服用で症状が改善するケースが多く見られます。
しかし、一時的な改善で安心せずに、**再発を防ぐための生活習慣の見直し(養生)**も重要です。
- 睡眠をしっかりとる
- 冷たい飲食を控える
- ストレスをためない
- 血行をよくする運動を取り入れる
こうした取り組みと漢方治療を併用することで、より安定した回復が期待できます。

ご自身の「めまいタイプ」はどれか、専門家にご相談を
漢方薬は、体質に合ってはじめて効果を発揮します。
自分のめまいがどのタイプか、どんな漢方薬が合っているのかは、自己判断が難しい場合もあります。
西漢方薬店では、オンライン相談を通じて、お一人お一人の状態に合わせた漢方をご提案しています。
めまいに悩んでいる方へ
- 朝起きると天井が回るように感じる
- 立ち上がるとクラっとする
- 慢性的にフワフワして不安感がある
このような症状がある方は、お早めにご相談ください。
一人で抱えず、体の声に耳を傾けてあげましょう。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


