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中耳炎の漢方治療
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「中耳炎の漢方治療」を公開しました!
中耳炎治療に漢方薬は有効?
西洋医学を補完する“体質改善”の視点から解説
中耳炎、とくに小児の反復性や滲出性中耳炎において、
**「抗生物質だけではなかなか改善しない」**というケースは少なくありません。
こうした中で注目されているのが、漢方薬による補完的アプローチです。
本記事では、医療現場での実例とガイドラインに基づく活用法をご紹介します。

西洋医学ではできない“体質”へのアプローチ
漢方薬は、中耳炎に対して直接の抗菌作用を持つわけではありません。
その代わりに、
- 免疫力の向上
- 炎症の抑制
- 体質の改善
といった側面から、再発予防や症状の緩和に力を発揮します。
特に西洋薬との併用により、治療効果を高める補助療法として注目されています。

主な漢方的アプローチ3つの視点
1. 免疫力を高める漢方薬
繰り返す急性中耳炎に対して、風邪予防を兼ねた体力の底上げが重要です。
これにより、
- 発症回数の減少
- 抗生物質の使用頻度の低下
が報告されています。
小児科のガイドラインにも紹介されており、信頼性の高い選択肢となっています。
2. 水分代謝を促す漢方薬
滲出性中耳炎に多い“耳に水が溜まる”タイプの症状には、
体内の水分バランスを整える漢方薬が効果的です。
- 鼻炎やアレルギー体質を伴うお子さん
- 風邪のあとに中耳の違和感が続く大人
といったケースにも応用され、水滞を改善する処方が用いられています。
3. 排膿・抗炎症作用のある漢方薬
膿が強い、炎症が慢性化しているケースには、
排膿を促進し、熱を冷ます処方が活用されます。
- 鼓膜切開後の回復が遅い
- 慢性的に耳だれが続く
という状況でも、自然治癒力を高めながら再発を防ぐことを目的としています。
実際の医療現場ではどう活用されている?
- 「抗生物質を飲んでもよくならない」
- 「何度も繰り返してしまう」
- 「体力や免疫力が落ちている気がする」
このような患者さんに対して、西洋薬と漢方薬を併用する治療法が多くの医療機関で実践されています。
急性期~慢性期にかけて、状態に応じて漢方薬を調整するのがポイントです。

体質に合った処方が効果のカギ
漢方薬は、「誰にでも同じものを使う」わけではありません。
体質や年齢、症状の経過に応じて細かく処方を調整する必要があります。
- 「耳の症状だけでなく、風邪を引きやすい」
- 「食欲がない、疲れやすい」
- 「アレルギー体質がある」
といった全身の状態を総合的に判断するのが漢方医学の強みです。

中耳炎でお悩みの方へ
西漢方薬店では、オンラインでの漢方相談を行っております。
「抗生物質だけでは不安」「体質改善も視野に入れたい」とお考えの方は、
ぜひ一度、漢方の専門家にご相談ください。
漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、
専門家と一緒に考えてみませんか?

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


