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漢方偉人伝 朱橚(しゅしゅう)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 朱橚(しゅしゅう)」を公開しました!
【皇子から名医へ】明朝の異色の皇族・朱橚が遺した医学の偉業
政治ではなく“民を救う医学”に人生を捧げた男の物語
明の太祖・朱元璋の五男として生まれた**朱橚(しゅ・しゅう)**は、
本来であれば政治の中枢で活躍するはずの人物でした。
しかし彼は、自らの運命を大きく変える“ある転機”に出会います。

王子から庶民へ――波乱の前半生
朱橚は「周王」に封じられ、明王朝の王族としての地位を得ました。
しかし中央集権を強める「削藩政策」により、一時は庶民に降格されるという挫折を経験します。
この挫折こそが、彼を“医学の道”へと導くことになるのです。
雲南で見た現実
― 医療の届かぬ地で立ち上がった皇子
左遷先の雲南で、朱橚は現地の医療水準の低さに衝撃を受けます。
王族としてではなく、一人の人間として“人を救う道”を選びました。
彼は決意します。
「誰もが使える実用的な医書をつくろう」
中医学史に残る2大編纂
✅ 中国最大の方剤書『普済方(ふさいほう)』
- 全168巻・6万首以上の処方を収録
- 当時存在したあらゆる治療法を網羅
- 完成までに16年という歳月をかけた集大成
✅ 飢饉を救うための『救荒本草(きゅうこうほんぞう)』
- 414種の食用植物を紹介
- 山野を自ら歩き、観察・栽培・味見まで実施
- 実践重視の画期的な救荒書
- 後に日本や欧米でも高い評価を受ける
政治の道を捨て、民の命を救う道へ
朱橚は王としての栄華は捨てました。
しかしその代わりに、彼が遺した医学書は数百年後の私たちにも影響を与え続けています。
まとめ:現代にも通じる「実用医学」の精神
朱橚の残した『普済方』や『救荒本草』は、
「人を救うための医学」という視点に立った、今でも通用する実践的な知恵の宝庫です。
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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


