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漢方偉人伝 虞摶(ぐたん)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 虞摶(ぐたん)」を公開しました!
丹渓の後継者・虞摶──明代の漢方を深化させた滋陰医学の巨星
虞摶とは何者か?義烏の名医として名を馳せた男
明代中期、1438年に浙江省義烏で生まれた**虞摶(ぐたん)**は、
当時「丹渓(朱丹溪)に次ぐ名医」と称された名高い医学家です。
1517年、80歳で亡くなるまで医学の研鑽と臨床に尽力し、
その思想と技術は現代の中医学にも受け継がれています。

滋陰医学の発展者──朱丹渓理論の継承と深化
虞摶は、滋陰派の創始者である朱丹溪の「陽常有余、陰常不足」の学説を基盤としつつ、
それをさらに深化させ、陰陽互根、気血互生の原則から「陰の重要性」をより強調しました。
これは現代でも重要とされる「バランスを重視する医学的視点」であり、
特に虚弱体質・慢性疾患の治療において、多大な影響を与えました。
家系と自らの病──医学への情熱の原点
虞摶は曽祖父から父までが医師という医学世家の出身。
自身も幼少期に腐骨病(骨の感染症)を患いましたが、兄の治療により完治。
この経験が、彼を医学の道へと強く導くことになりました。
優れた診断技術と革新的治療法
虞摶は脈診の名手として知られ、体の微細な変化を読み取る技術に長けていました。
さらに、便秘治療では腸溶剤や器械灌腸という当時としては非常に先進的な方法を導入。
こうした臨床の革新性は、明代の医学レベルを大きく押し上げました。
医書『医学正伝』が日本にもたらした影響
虞摶の集大成とも言える著作が、『医学正伝』全8巻です。
この書は内科・外科・婦人科・小児科を網羅した総合医学書であり、
現在でも日本の中医学院で教科書として活用されている名著です。
現代に生きる虞摶の思想 ― あなたの「陰」を整える医療へ
陰陽バランスを整えることは、
自律神経の不調や更年期症状、慢性疲労、免疫トラブルなど、現代人の悩みに直結しています。
西漢方薬店では、虞摶のように一人ひとりの体質を見極めた対応を大切にし、
漢方による根本からの体質改善をお手伝いしています。
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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


