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漢方偉人伝 薛己(せつき)

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 薛己(せつき)」を公開しました!

明代の名医・薛己 ― 内外婦小を極めた総合医

中国明代の医家 薛己(せつ き/1487〜1559年) は、現代の医療従事者にとっても学ぶべき功績を数多く残した偉大な名医です。


家学を受け継ぎ、幅広い医学に通じた人物

薛己は江蘇省呉県に生まれ、父の薛鎧も名医として知られる医学一家に育ちました。
その薫陶を受け、内科・外科・婦人科・小児科 の全分野に精通し、その名声は広く中国全土に伝わりました。


宮廷医としての歩み

彼は南京の太医院で御医としてキャリアを始め、のちに北京の太医院へ移り、
奉政大夫・太医院使 という要職にまで昇進しました。
宮廷医としての経験は、彼の臨床力と理論をさらに磨き上げることになりました。


柔軟な医学理論

薛己の医学は李杲(李東垣)の脾胃学説を基本としながら、他の流派の長所も積極的に取り入れる柔軟な姿勢が特徴です。
特に、

  • 腎陽と腎陰の調和
  • 真陽・真陰の補養
  • 後天(飲食など)と先天(体質)の両立

を重視し、より総合的な治療体系を確立しました。


豊富な著作と普及活動

薛己は多くの医学書を著し、また他の医師の著作にも注釈や補訂を行いました。
代表的な著作には、

  • 『内科摘要』
  • 『女科撮要』
  • 『外科枢要』

などがあり、後世の医学発展に大きく寄与しました。


まとめ

薛己は、分野を横断した幅広い臨床力と理論の柔軟性 により、明代医学界の重要人物として高く評価されています。
その姿勢は、現代の医療従事者にとっても学ぶべき貴重な指針となっています。


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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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