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漢方偉人伝 趙献可(ちょうけんか)
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趙献可と命門理論 ― 生命の源を再定義した明末の革新
明末の医学者 趙献可 は、中国医学の歴史を大きく塗り替える発見をしました。
彼が提唱した 命門理論 は、従来「心臓こそが人体の中心」と考えられていた常識を覆し、腎臓と命門を生命活動の根本と位置づけたのです。

命門とは何か
命門は腎臓にある重要な機能部位で、ここに宿る 水と火のバランス が人体の陰陽を司るとされます。
趙献可は命門を 「生命の源」 と捉え、次のように説きました。
- 人の発育過程で最初に形成されるのは命門である
- 命門を基盤として五臓六腑が生まれる
- 命門は十二臓腑すべての根源である
相火という人体のエンジン
命門の中でも特に重要なのが 相火 という機能です。
相火は五臓六腑を正常に働かせるための原動力であり、趙献可はこれを 人体のエンジン に例えました。
理論がもたらした変革
この命門理論により、人体の陽気の根本は心臓から命門へと移り、腎臓と命門の生理機能の重要性が飛躍的に高まりました。
後世の中医学において、腎と命門は生命活動を支える中心として位置づけられるようになったのです。
趙献可の著作
彼の理論は『医貫』をはじめとする著作にまとめられ、現在でも命門研究の重要な資料となっています。
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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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