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漢方偉人伝 孫一奎(そんいっけい)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 孫一奎(そんいっけい)」を公開しました!
【医学史】明代最高峰の名医・孫一奎が築いた理論とは
明代最高峰の医学者の一人として名を残す 孫一奎(1522–1619)。
字は文垣、号は東宿と名乗り、安徽省に生まれた名医です。

儒学から医学へ転身
幼少期から天才的な才能を発揮し、易経もすぐに理解してしまうほどの秀才でした。
当初は儒学の道を志しましたが、朝廷の腐敗を目の当たりにし、
「良い宰相になれないなら、良い医者になろう」と決意して医学へと進みました。
仙人から神秘的な医書を授かったという逸話も残されており、その人物像は神秘性にも包まれています。
学びと修行の歩み
- 三年間の基礎学習の後、江南各地を旅して名医たちを訪ね歩く。
- 特に黄古潭先生から深い影響を受け、難病症例について熱心に学習。
- 三十年にわたる研究と臨床経験を重ね、「理論は鏡のように明晰」「処方すれば必ず効果」という境地に達する。
主な著作と理論的功績
代表作は 『赤水玄珠全集』三十巻。
ここで確立した理論は、後世の中医学に大きな影響を与えました。
- 命門(生命の源とされる部位)
- 三焦(水液代謝や気血の通路を司る機能)
- 相火(生命活動を支える陽気の一種)
これらの研究を通じて、人体機能の統合的な理解を深化させました。
現代への影響
孫一奎の学問は、単なる経験則ではなく、理論と実践を結びつけた点に特色があります。
その革新的な視点は、現代の中医学研究においても引き続き注目され続けています。
西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、ぜひ専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


