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お知らせ

チック症の漢方症例

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「チック症の漢方症例」を公開しました!

【症例紹介】10歳男児 ― 深刻なチック症と頭痛が4ヶ月で劇的に改善

今回は、発声チックと運動チックを併発していた10歳の男児が、
漢方薬によってわずか4ヶ月で大きく回復した実際の症例をご紹介します。


◆ チック症と頭痛に苦しむ日々

この男児は、発声チックとして
「あ」「う」「痛い」といった叫び声や高音の発声があり、
運動チックでは瞬き・肩すくめ・ジャンプ・爪噛みなどが頻発していました。

さらに、頭痛や目の奥の痛みを伴うため、
日常生活や学校生活にも大きな支障をきたしていました。

症状の始まりは幼稚園の年中時
その後、小学校入学を機に母子分離不安や頭痛が加わり、
4年生になる頃には症状がピークに達しました。


◆ 病院・市販薬では改善せず、専門相談へ

これまでに市販の漢方薬も試しましたが効果は乏しく、
ご家族は専門家のもとでの本格的な漢方相談を決断しました。

初診では、体の「気」の巡りと神経の興奮状態に焦点を当て、
体質に合わせたチック症対応の漢方薬を処方しました。


◆ 改善の経過

  • 5日目:一時的に発声チックが悪化。
    しかし専門家の判断で治療を継続。これは「好転反応」と考えられました。
  • 1ヶ月目:叫び声のない時間が少しずつ出現。
    学校では別室登校が可能に。
  • 1ヶ月半後:落ち着きが増し、頭痛の頻度が大幅に減少。
  • 4ヶ月後:チックの声が小さくなり、
    普通学級に完全復帰。さらに陸上クラブにも参加できるほど元気に!

母親からは次のような言葉が寄せられました。

「病院の薬では全く変化がなかったのに、
漢方を飲み始めてから息子がどんどん落ち着いていくのを実感しました。」


◆ チック症と漢方治療の可能性

チック症は、脳や神経の興奮バランス、自律神経、ストレスなどが複雑に関係しています。
漢方では、これを「気の上逆」や「風動」と捉え、
神経の過敏を鎮め、体全体のバランスを整えることで根本から改善を目指します。

また、家族の理解とサポートも治療の成功に欠かせない要素です。
この症例では、ご家族が焦らず見守ったことも改善につながりました。


◆ まとめ

この症例は、
「チック症=一生治らない」と思い込んでいたご家族にとって、
希望の光となりました。

👉 漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。
チック症や神経症状でお悩みの方は、
自分の体質に合う漢方薬を専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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