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コロナ後遺症の漢方症例
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「コロナ後遺症の漢方症例 」を公開しました!
コロナ後遺症による長引く不調が改善した22歳女性の症例
2ヶ月続いたコロナ後のつらい症状
22歳の女性は、新型コロナウイルス感染後も2ヶ月以上にわたり、痰や鼻づまり、胸の痛み、食欲不振といった症状に苦しんでいました。
体重は減少し、食べることができない日もあり、日常生活に支障をきたすほどの体調不良が続いていました。
西漢方薬店に相談された際には、「このまま治らないのではないか」という不安を抱えておられました。

水毒を取り除く漢方治療
初回の漢方相談の結果、体内の“水の滞り”が不調の根本原因であると判断しました。
そこで、余分な水分を体外に排出し、水分代謝を整える「水毒を除く」タイプの漢方薬を処方しました。
水毒とは、体内の水分バランスが崩れ、不要な水が体内に滞ることで、鼻づまり・痰・むくみ・胸のつかえ・めまいなどの症状を引き起こす状態を指します。
この患者さんの場合、感染後の炎症や代謝低下により、水の巡りが悪くなっていると考えられました。

わずか1日で鼻づまりが改善
服用初日から驚くべき変化が現れました。
「鼻が通ってきた」「息がしやすくなった」と、翌日にはすでに改善を実感されたのです。
7日目の時点で鼻づまりは約6割、痰は4〜5割ほど軽減。
さらに、これまで落ちていた食欲が戻り始め、食事量も自然に増えていきました。
体重減少の原因だった食欲不振が改善されたことは、大きな前進でした。
2週間で大幅な改善
14日目には痰の量が約7.5割減少し、呼吸がずっと楽になりました。
胸のつかえ感も和らぎ、深呼吸できるようになったことで、心身ともに前向きな気持ちが生まれたといいます。
21日目には痰の切れも良くなり、鼻の通りもほぼ正常に。
食欲は完全に回復し、体重も徐々に元の状態へと戻りつつありました。
同じ処方で「症状改善」と「体質改善」を同時に実現
この症例の特徴は、症状の改善と体質の立て直しが同じ漢方薬で行えた点にあります。
通常、急性症状と体質改善では異なる処方を組み合わせることが多いのですが、
この患者さんには一つの漢方薬で両方の効果が現れました。
体質にぴったり合った処方が選ばれたことで、自然治癒力が十分に働き、短期間で回復へと導かれたのです。

コロナ後遺症と漢方の可能性
コロナ後遺症は、検査では異常が見つからないにもかかわらず、長期間続く不調に悩む方が少なくありません。
漢方では、体の「巡り」や「バランス」を整えることで、こうした慢性的な症状の改善を目指します。
個人差はありますが、正確な体質診断と適切な処方によって、長引く後遺症からの回復が十分に期待できます。
西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


