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漢方偉人伝 陳修園(ちんしゅうえん)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 陳修園(ちんしゅうえん)」を公開しました!
深淵を解き明かす、驚異の入門書
― 陳修園『医学三字経』が今なお読み継がれる理由 ―
漢方医学は奥深く、魅力的な世界です。
しかし同時に、初学者にとってはあまりにも難解でもあります。
もし、
「医学の大海で迷わず進むための羅針盤」
のような一冊があるとしたら――。
実は、清代中国にその理想を体現した名医が存在しました。
その人物こそ、陳修園 です。

官僚であり名医 ― 人を救うための医学
陳修園は清代に官僚としても活躍しながら、
同時に数多くの命を救った実力派の医師でした。
彼が一貫して持ち続けた信念は、
「良医は、どこにいても人を活かせる」
という考え方です。
当時の医学界には深刻な問題がありました。
- 医学書は難解
- 古典は理解困難
- 初心者は正しい道に進めない
この状況を前に、
陳修園は「医学を分かる人だけのものにしてはならない」
と強く感じていたのです。
難解な古典を「覚えやすく」する革命
そこで彼が考案したのが、
医学知識を歌や短い句に凝縮する という画期的な方法でした。
難しい理論を、
- 三字一句
- 軽快なリズム
- 暗記しやすい構造
に落とし込むことで、
学ぶ人の負担を一気に軽くしたのです。
この思想の結晶が、
彼の代表作 『医学三字経』 でした。
『医学三字経』とは何がすごいのか
『医学三字経』は単なる要約本ではありません。
この一冊で、
- 医学の歴史
- 基本理論
- 診断の考え方
- 治療の原則
までが 体系的に学べる よう構成されています。
しかも、
リズムよく読めるため、自然と頭に残ります。
当時としては、
まさに革命的な医学入門書 でした。
二剤で重病人を救った真の実力
陳修園は理論家であると同時に、
優れた臨床家でもありました。
ある時、
重病に陥った高官を
わずか二剤の薬 で救い、
その名は都に轟いたと伝えられています。
それでも彼は、
権力や名声に溺れることはありませんでした。
故郷で人を育てるという選択
陳修園は官職を離れ、
故郷で書院を開き、後進の育成に力を注ぎます。
彼の教育スタイルは一貫していました。
- 古典を大切にする
- しかし言葉はやさしく
- 実際に使えることを重視
難解な薬草名を当時の言葉に書き換えるなど、
実用性を最優先 した姿勢が貫かれていました。
英雄・林則徐が送った最大級の賛辞
陳修園の医学的価値は、
同時代の知識人からも高く評価されていました。
清代を代表する英雄、
林則徐 は、
「彼を超える医学者はいない」
と、最大級の賛辞を送っています。
これは単なる技術だけでなく、
医学を人々に開放した精神 に対する評価だったのでしょう。
今なお価値を失わない理由
陳修園の著作が今も読み継がれる理由は明確です。
それは、
- 難しいことを
- 難しいままにせず
- 人が使える知識へと変換した
その姿勢が、
現代の私たちにもそのまま通じる からです。
医学を「選ばれた人のもの」にしなかった彼の志は、
今なお尊い光を放ち続けています。
西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


