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東洋医学の「肝」の役割
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「東洋医学の「肝」の役割」を公開しました!
思考と感情を司る「将軍」
― 東洋医学における「肝」の本当の役割 ―
東洋医学において、
「肝(かん)」と呼ばれる臓器が、
あなたの思考・感情・そして全身の健康を指揮する
“将軍”のような存在であることをご存知でしょうか。

ここでいう「肝」は、
西洋医学の肝臓そのものとは少し意味が異なります。
東洋医学では「肝」は、
- 血を蓄える場所
- 気血の流れを調整する中枢
- 思考や判断を生み出す司令塔
として捉えられてきました。
古典では「将軍の官」と呼ばれ、
身体を守るための戦略や判断を巡らせる、
極めて重要なポジションに位置づけられています。

「肝」が弱ると思考力が落ちる理由
「肝」の働きが充実していると、
- 物事を冷静に判断できる
- 良いアイデアが自然と浮かぶ
- 前向きに行動できる
といった状態が保たれます。
しかし、
肝が疲れてくるとどうなるでしょうか。
- 頭がぼんやりする
- 考えがまとまらない
- やる気が出ない
- 判断力が鈍る
こうした状態は、
思考の司令塔である「肝」が弱っているサインかもしれません。
企画力・決断力・集中力といった力は、
実は「肝」の元気さに大きく左右されているのです。

怒りと「肝」の深い関係
「肝」は、
精神状態の中でも特に 怒りの感情 と深く結びついています。
「肝っ玉が据わっている」という言葉があるように、
肝は本来、強い精神力の源です。
しかし、
- 怒りを溜め込みすぎる
- イライラが続く
- 感情を抑え込む
こうした状態が続くと、
逆に「肝」を傷つけてしまいます。
肝が乱れると、
- 血の巡りが悪くなる
- 筋肉がこわばる
- 自律神経が不安定になる
といった身体症状にもつながっていきます。
「イライラすると体調が悪くなる」のは、
将軍である肝が混乱している状態とも言えるのです。

「肝」が疲れているサインの見つけ方
では、自分の「肝」が元気かどうか、
どこを見れば分かるのでしょうか。

① 目をチェックする
東洋医学では、
肝の状態は目に現れやすいと考えられています。
- 目の充血
- ドライアイ
- 視力の低下
- 目が疲れやすい
これらは、肝からのサインの一つです。

② 爪をチェックする
爪もまた「肝」の状態を反映します。
- 爪が白っぽい
- 艶がない
- 割れやすい
- 変形している
こうした場合、
肝に蓄えられるべき血や栄養が不足している可能性があります。

③ 筋肉・足のつり
「肝」は筋肉を司る臓でもあります。
- 足がつりやすい
- 筋肉がピクピク痙攣する
- 身体がこわばりやすい
こうした症状も、
肝が疲れているときに起こりやすいサインです。

将軍を労わることが、全身の健康につながる
東洋医学では、
肝を整えることは単なる臓器ケアではなく、
- 思考を整える
- 感情を安定させる
- 全身の巡りを良くする
という、非常に重要な意味を持ちます。
「最近イライラしやすい」
「頭が冴えない」
「目や筋肉がつらい」
そんな時は、
あなたの中の“将軍”が疲れているサインかもしれません。

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、
漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


