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君主の官「心」の役割
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「君主の官「心」の役割」を公開しました!
東洋医学における「心」
― 生命と精神を統べる君主の臓 ―
あなたは自分の心臓が、
単に血液を送り出すポンプ以上の存在であることをご存知でしょうか。

東洋医学において「心(しん)」は、
生命活動すべてを統括する最高指導者と考えられています。
古くから 「君主の官」 と呼ばれ、
体全体の秩序と調和を保つ中心的な役割を担っているのです。

心は体のリーダーであり、司令塔
東洋医学の「心」は、
他の臓器に指令を出す統率者のような存在です。
肝・脾・肺・腎といった臓器が
それぞれの役割を果たせるのも、
心が全体を見渡し、バランスを保っているからこそ。
つまり、
心が安定していれば体全体も安定し、
心が乱れれば、全身の調和が崩れていくと考えられています。

心は「神」を宿す場所
心は単なる循環器ではありません。
精神活動そのものを指す 「神(しん)」 を宿す場所とされています。

そのため、心の不調は次のような形で現れます。
- 動悸
- 不眠
- 夢が多い
- 物忘れ
- 集中力の低下
- 感情のコントロールができない
心が安定していれば精神も穏やかになり、
心が乱れれば、不安や焦り、混乱が生じやすくなります。

顔色は「心」の状態を映す鏡
心は 血脈 を司り、
全身に血液を巡らせる役割を担っています。

その状態は、
実はとても分かりやすく 顔色 に現れます。
- 艶があり、自然な赤みがある
心の働きが安定している状態 - 青白い、またはどす黒い
心の働きが弱っているサイン
鏡で自分の顔色を見ることは、
今の「心」の状態を知る最も簡単なセルフチェック方法です。

舌は「心の鏡」
東洋医学には
「舌は心の鏡」 という言葉があります。
心の状態は、次のような舌の変化として現れます。
- 舌の色が薄い、または暗い
- 味を感じにくい
- ろれつが回りにくい
- 言葉が出にくい
美味しさをしっかり感じ、
はっきりと話せるのは、
心が健やかである証拠なのです。

心を守る盾「心包」の存在
これほど重要な心を守るために、
東洋医学では 「心包(しんぽう)」 という存在が想定されています。
心包は、
心の外側に位置する 防御役。
外部からの邪気や強い刺激を、
心に代わって受け止めることで、
生命と精神の中枢である心を守り続けています。

心の声に気づくことが養生の第一歩
日々の生活の中で、
- 顔色
- 舌の状態
- 睡眠の質
- 気分の安定度
こうした小さな変化に気づくことは、
自分自身の「心」の声に耳を傾けることにつながります。
心をいたわることは、
体と精神の両方を守ること。
それは、東洋医学が古くから伝えてきた
とても大切な養生の考え方です。

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
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漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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