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正穴と奇穴
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「正穴と奇穴」を公開しました!
「ツボ」はすべて同じではない?――経穴の種類と役割をわかりやすく解説

私たちが普段何気なく使っている「ツボ」という言葉。
実は、すべて同じ種類ではないことをご存じでしょうか。
東洋医学ではツボを経穴(けいけつ)と呼び、その中にもいくつかの分類があります。
今回は、ツボの種類とそれぞれの役割について、わかりやすく解説します。
ツボには大きく2つの種類がある
経穴は大きく分けて、
- 正穴(せいけつ)
- 奇穴(きけつ)
の2つに分類されます。
それぞれ役割や成り立ちが異なります。

正穴とは何か
正穴とは、古くから体系的に整理されてきた、
正式なツボのことです。
これらは、
- 経絡(気や血が流れるルート)の上に存在し
- 一定の位置と役割が定められている
という特徴があります。

伝統的には、正穴は365個あるとされ、
東洋医学の基礎となる重要なポイントです。
いわば、体の中のエネルギーの流れを調整する
基本となる“公式ルートのツボ”といえます。
奇穴とは何か
一方の奇穴は、経絡のルート上に限定されない、
経験的に発見されたツボです。
特徴としては、
- 押すと特に痛みや反応が強い
- 症状に対してピンポイントで効果が期待できる
- 個人差が出やすい
といった点が挙げられます。
もともとは「珍しいツボ」として扱われていましたが、
研究や臨床の積み重ねにより、現在ではその数は増え、
正穴以上に多く存在するともいわれています。
いわば奇穴は、
現場の経験から生まれた“実践的なツボ”といえるでしょう。

特に重要なツボ「八会穴」とは
さらにツボの中には、特定の働きが集中する
特別なポイントがあります。
それが、八会穴(はちえけつ)と呼ばれる8つのツボです。

八会穴は、
- 気
- 血
- 筋
- 骨
- 脈
- 臓
- 腑
- 髄
といった、体の根幹をなす要素が
それぞれ集まる場所とされています。
例えば、
- 気の不調 → 膻中(だんちゅう)
- 血の巡り → 膈兪(かくゆ)
といったように、
症状や体の状態に応じて使い分けることで、
より効率的に体を整えることができます。

ツボはどこにあるのか
ツボは特別な場所にだけあるわけではなく、
私たちの体の中に広く分布しています。
見つけるヒントとしては、
- 皮膚の少しくぼんだ場所
- 筋肉と骨のすき間
- 関節のくぼみ
- 脈が触れる場所(拍動部)
などが挙げられます。

こうした場所には、
- 神経
- 血管
が多く集まっているため、
刺激を加えることで体に変化が出やすいと考えられています。

ツボは「診る場所」と「整える場所」
ツボの大きな特徴は、
- 押すと痛い
- 硬い
- 冷たい、または熱い
といった反応が出ることです。
これは体の状態が現れているサインであり、
診察のヒントになるポイントでもあります。
同時に、そこを適切に刺激することで、
体のバランスを整える働きも期待されます。
つまりツボは、
- 状態を知る場所
- 整える場所
という、二つの役割を持つ重要なポイントなのです。

まとめ
ツボ(経穴)には、
- 経絡上にある正穴
- 経験的に発見された奇穴
という大きな2つの種類があります。
さらに、体の重要な働きが集まる八会穴など、
特別な役割を持つツボも存在します。
ツボは単なる「押すと気持ちいい場所」ではなく、
体の状態を映し出し、整えるための重要なポイントです。
日常の中で体の反応に少し意識を向けることで、
自分の状態に気づくきっかけになるかもしれません。

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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