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漢方偉人伝 杉山和一(すぎやまわいち)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 杉山和一(すぎやまわいち)」を公開しました!
日本の鍼治療が痛くない理由――杉山和一と「管鍼法」の誕生
日本の鍼治療は、なぜ比較的痛みが少ないのでしょうか。
その答えは、江戸時代に活躍した盲目の天才鍼医
杉山和一
の存在にあります。
彼は、現代日本鍼灸の基礎を築いた偉人として知られています。

当時の鍼治療はとても痛かった
現在のような繊細な鍼技術が生まれる以前、
鍼治療は太い鍼を直接刺す方法が主流でした。
そのため、強い痛みを伴うことも少なくありませんでした。
そこで杉山和一が考案したのが、
「管鍼法(かんしんほう)」
です。

「管鍼法」という革命的技術
管鍼法とは、
細い筒の中に鍼を通し、そこから刺入する技術
です。
これにより、
- 刺入時の痛み
- 皮膚への刺激
を大幅に軽減できるようになりました。
現在、日本の鍼灸で広く使われている方法の原型でもあります。

発明のきっかけとなった伝説
この発明には有名な伝説があります。
和一が
江の島岩屋
で修行していた際、
石につまずき、
松葉と筒が足に刺さった
ことがヒントになったという話です。
そこから、
「筒を使えば痛みを減らせるのではないか」
という発想に至ったと伝えられています。

世界初の視覚障害者職業教育施設
和一の功績は、鍼術だけにとどまりません。
1693年、江戸に
世界初とも言われる視覚障害者のための職業教育施設
を設立しました。
そこでは、
- 鍼術
- 按摩
- 医療技術
が教えられ、多くの優秀な鍼師が育っていきました。

徳川綱吉の侍医へ
和一の技術は非常に高く評価され、
ついには5代将軍
徳川綱吉
の耳にも届きます。
彼は綱吉の病を見事に治療し、
将軍の侍医
へと抜擢されました。

「検校」の称号と社会的地位向上
さらに和一は、
盲人組織における最高位
である
「検校(けんぎょう)」
の称号を授かります。
これは単なる名誉ではなく、
視覚障害者の社会的地位向上
にも大きく貢献する出来事でした。
現在も残る杉山和一の足跡
和一が将軍から与えられた屋敷跡には、
現在も
江島杉山神社
が建てられています。
また、彼が深く信仰した江の島では、
「杉山祭」
が毎年5月に開催され、その功績が今も語り継がれています。
まとめ
杉山和一は、
- 管鍼法を発明し
- 日本鍼灸を大きく発展させ
- 視覚障害者教育にも尽力した
日本医学史における重要人物です。
現在、日本の鍼治療が比較的痛みが少ないと言われる背景には、
彼の革新的な発想と努力があったのです。
西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
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この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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