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のぼせ・イライラ・便秘に!頭の熱を下から抜く漢方【三黄瀉心湯】
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「のぼせ・イライラ・便秘に!頭の熱を下から抜く漢方【三黄瀉心湯】」を公開しました!
三黄瀉心湯とは?体の熱を下から抜く漢方薬
その体の熱っぽさやイライラ、実は便秘が原因かもしれません。
今回は、体にこもった余分な熱を便と一緒にスッキリ排出する漢方薬「三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)」について解説します。



こんなお悩みはありませんか?
三黄瀉心湯は、体力があって赤ら顔、のぼせ気味でイライラしやすい方の不調を整える漢方薬です。
特に、みぞおちのつかえ感や便秘の傾向がある方に向いています。
高血圧に伴うのぼせや肩こり、更年期のホットフラッシュ、鼻血や痔の出血など、幅広い症状に用いられます。



東洋医学でみる状態:体にこもった過剰な熱
これらの症状の根本には、体内に過剰な「熱」がこもり、それが血の巡りを乱しているという東洋医学の考え方があります。
熱には上へ昇る性質があります。出口である便が詰まると、行き場を失った熱が頭や顔にこもり、のぼせやイライラになって表れます。
三黄瀉心湯は、その熱を鎮め、心と体の過剰な高ぶりを落ち着かせることを目的としています。





3つの「黄」の生薬の役割
処方の名前にもなっている「三つの黄」が、効果の秘密です。構成生薬は黄連(おうれん)、黄芩(おうごん)、大黄(だいおう)のわずか3種類で、シンプルかつ力強い組み合わせです。



黄連・黄芩:上半身の熱を冷ます
中心的な役割を担うのが、強い苦味を持つ黄連です。精神的な興奮や胃の熱を冷まし、イライラや胸のつかえを和らげます。
黄芩は胸や肺など上半身の熱を鎮め、黄連の働きを助けます。二つの生薬が協力して、体の炎症や精神的な高ぶりを静めます。
大黄:熱を便と一緒に下から出す
最も特徴的なのが大黄です。体内の熱を冷ますと同時に、便通を促す働きを持っています。
上半身にこもった不要な熱や毒素、滞った血を、便として体の外へ出します。体の火事を、下から水を抜いて消火するような働きです。

似た漢方薬との使い分け
・黄連解毒湯(おうれんげどくとう):同じくのぼせやイライラに用いますが、大黄を含まないため便秘のない方に
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう):便秘に加えて、下腹部の強い張りや月経トラブルが目立つ方に



服用上の注意
大黄を含むため、お腹をすっきりさせる力が強い処方です。便秘のない方が飲むと、腹痛や下痢を起こすことがあります。
体力がなく胃腸が弱い方や冷え性の方には向きません。下痢をしている時は服用せず、妊娠中・授乳中の方は医師にご相談ください。


まとめ
三黄瀉心湯は、体内の熱を「冷まして、下から出す」という明快な働きを持つ漢方薬です。
体力はあるのに、のぼせやイライラ、便秘に悩まされているなら、解決の糸口になるかもしれません。ご自身の体質に合っているかを見極めることが大切です。




西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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