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のぼせ・イライラ・便秘に!頭の熱を下から抜く漢方【三黄瀉心湯】

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「のぼせ・イライラ・便秘に!頭の熱を下から抜く漢方【三黄瀉心湯】」を公開しました!

三黄瀉心湯とは?体の熱を下から抜く漢方薬

その体の熱っぽさやイライラ、実は便秘が原因かもしれません。

今回は、体にこもった余分な熱を便と一緒にスッキリ排出する漢方薬「三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)」について解説します。

本日の漢方メニュー「三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)ってどんな漢方?」。のぼせ・赤み・イライラ・便秘に悩む方へ
本日の黒板メニュー三黄瀉心湯。イライラ・のぼせ・便秘をスッキリさせる一杯
本日の漢方メニュー三黄瀉心湯。心と体の「熱」を冷まして、スッキリ洗い流すブレンド

こんなお悩みはありませんか?

三黄瀉心湯は、体力があって赤ら顔、のぼせ気味でイライラしやすい方の不調を整える漢方薬です。

特に、みぞおちのつかえ感や便秘の傾向がある方に向いています。

高血圧に伴うのぼせや肩こり、更年期のホットフラッシュ、鼻血や痔の出血など、幅広い症状に用いられます。

こんなお悩みはありませんか?顔がカーッと赤くのぼせる、些細なことでイライラ、便秘がちでお腹が張る、血圧が高めで頭が重い、突然鼻血が出る。カラダに熱がこもっているのかも
どんなメニュー?「瀉心」は心の熱を下へ流すこと。体のオーバーヒートを急冷する、体力のある方向けのパワフルなブレンド
こんな症状はありませんか?いつもイライラ、顔がカッと赤くなる、ガンコな便秘でお腹が張る、みぞおちのつかえ、鼻血や痔の出血

東洋医学でみる状態:体にこもった過剰な熱

これらの症状の根本には、体内に過剰な「熱」がこもり、それが血の巡りを乱しているという東洋医学の考え方があります。

熱には上へ昇る性質があります。出口である便が詰まると、行き場を失った熱が頭や顔にこもり、のぼせやイライラになって表れます。

三黄瀉心湯は、その熱を鎮め、心と体の過剰な高ぶりを落ち着かせることを目的としています。

なぜのぼせや便秘が起きるの?体力のある人が過剰な熱(実熱)を溜め込み、熱が上に逃げてのぼせ・赤ら顔・イライラ・鼻血に、みぞおちがつかえて便秘に
なぜイライラ・のぼせるの?熱は上へ昇る性質があり、出口(便)が塞がると行き場を失った熱が上半身にこもる
このサインがあればあなたのブレンド。体力がわりとある、頭や顔に熱がこもる、お腹に熱がこもって便秘になっている
三黄瀉心湯がぴったりな人のサイン。比較的体力がありガッチリ型、みぞおちが硬くつかえる、便秘の傾向(ここが最重要)、赤ら顔でいつも熱っぽい
体に出るサイン。イライラ・不眠・精神不安、顔の赤み・のぼせ・鼻血などの出血傾向、みぞおちのつかえ、便秘

3つの「黄」の生薬の役割

処方の名前にもなっている「三つの黄」が、効果の秘密です。構成生薬は黄連(おうれん)、黄芩(おうごん)、大黄(だいおう)のわずか3種類で、シンプルかつ力強い組み合わせです。

3つの生薬のチームワーク。冷まし係の黄連と黄芩が心や胃の熱を消し、お掃除係の大黄がこもった熱を便と一緒に体外へ。熱を冷まして下から出す
中身のヒミツは3つの「黄」。黄連は心の熱を冷ましてイライラを鎮め、黄芩は上部・中部の熱を冷まし、大黄はこもった熱を便と一緒に出す
秘密のレシピ「3つの黄色」。苦くて冷たい性質を持つ黄連・黄芩・大黄のクールダウン・トリオ

黄連・黄芩:上半身の熱を冷ます

中心的な役割を担うのが、強い苦味を持つ黄連です。精神的な興奮や胃の熱を冷まし、イライラや胸のつかえを和らげます。

黄芩は胸や肺など上半身の熱を鎮め、黄連の働きを助けます。二つの生薬が協力して、体の炎症や精神的な高ぶりを静めます。

大黄:熱を便と一緒に下から出す

最も特徴的なのが大黄です。体内の熱を冷ますと同時に、便通を促す働きを持っています。

上半身にこもった不要な熱や毒素、滞った血を、便として体の外へ出します。体の火事を、下から水を抜いて消火するような働きです。

完璧なチームワーク。黄連と黄芩が上から鎮火し、大黄が塞がっていた出口を開けて熱を便と一緒に掃き出す

似た漢方薬との使い分け

・黄連解毒湯(おうれんげどくとう):同じくのぼせやイライラに用いますが、大黄を含まないため便秘のない方に
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう):便秘に加えて、下腹部の強い張りや月経トラブルが目立つ方に

似ている漢方との見分け方。三黄瀉心湯は便秘あり、黄連解毒湯は便秘なし、桃核承気湯は便秘に下腹部の痛みや月経トラブルを伴う
似ている漢方との違い。三黄瀉心湯は熱を便で出す、黄連解毒湯は熱を冷ますだけ、桃核承気湯は血の巡りの悪さ(瘀血)がもと
似た漢方との違い。便秘がある方は三黄瀉心湯、便秘がない方は黄連解毒湯

服用上の注意

大黄を含むため、お腹をすっきりさせる力が強い処方です。便秘のない方が飲むと、腹痛や下痢を起こすことがあります。

体力がなく胃腸が弱い方や冷え性の方には向きません。下痢をしている時は服用せず、妊娠中・授乳中の方は医師にご相談ください。

飲む前のお願い。大黄のお腹をすっきりさせる力が強いので、便秘のない方は腹痛や下痢になることがある。体力がなく胃腸が弱い方や冷え性の方には向かない
飲む前の注意点。胃腸が弱い人・冷え性の人には不向き、下痢をしている時は飲まない、妊娠中・授乳中は医師に相談

まとめ

三黄瀉心湯は、体内の熱を「冷まして、下から出す」という明快な働きを持つ漢方薬です。

体力はあるのに、のぼせやイライラ、便秘に悩まされているなら、解決の糸口になるかもしれません。ご自身の体質に合っているかを見極めることが大切です。

こんな方におすすめ。比較的体力がある、顔が赤くのぼせやすい、ストレスでイライラして眠れない、便秘ぎみ、みぞおちが張ってつかえる
心と体がヒートアップしたら、3つの生薬チームに冷まして流してもらいましょう
カラダの「火事」を鎮めて穏やかな毎日を。三黄瀉心湯はオーバーヒートした心と体をクールダウンしてくれる漢方
心と体の風通しを良くして、今日も良い一日を

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。

自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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