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漢方偉人伝 滑伯仁(かつはくじん)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 滑伯仁(かつはくじん)」を公開しました!
【奇跡の針灸医】滑伯仁が築いた「十四経」の世界
元代中国に、現代の鍼灸医学の礎を築いた一人の天才医師がいました。
その名は 滑伯仁(かつ・はくじん)。
文学にも秀でた異才の持ち主でありながら、彼はあえて医学の道を選び、
後世に多大な影響を与える理論と実践を打ち立てたのです。

古典を深く読み解き、革新へつなげた
滑伯仁は、『黄帝内経 素問』や『難経』といった中国古典医学の最高峰を徹底的に研究しました。
その複雑で難解な理論をわかりやすく分類・整理し、後世に伝わる形でまとめ上げました。
中でも革新的だったのが、
督脈(とくみゃく)・任脈(にんみゃく)を
十二経脈と並列に扱う「十四経」理論
この「十四経」の体系は、それまでの針灸学には存在しなかった視点であり、
経絡理論に革命をもたらしたと評されています。
『十四経発揮』──針灸復興のバイブル
滑伯仁の代表作『十四経発揮』では、**657個もの経穴(ツボ)**を詳細に考証し、
その効能・部位・治療法までを網羅的に記載しました。
当時すでに衰退しつつあった針灸術の体系化と再興を成し遂げたこの書物は、
日本にも伝わり、日本鍼灸学の発展にも多大な影響を与えました。
医徳に満ちた医師としての姿勢
滑伯仁は技術だけでなく、医師としての姿勢=医徳にも優れた人物でした。
- 貧富の区別なく治療
- 報酬の有無に一切こだわらず
- 70歳を過ぎても童子のような若々しさ
- 医術は「奇験(きけん)」と称されるほどの効果を誇る
まさに理想の医師像を体現していた人物だったのです。
現代に活きる、経絡の智慧
滑伯仁が築いた「十四経」の理論は、現代の鍼灸医学においても核心的な理論として用いられています。
東洋医学が大切にしている「気の流れ」「経絡の調整」は、今もなお多くの人々の健康を支えています。
ご自身に合った体質改善をお考えの方へ
西漢方薬店では、オンライン漢方相談を行っております。
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「針や漢方は特別な人のためのもの」ではありません。
悩んでいる症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


