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お知らせ

コロナ感染後の倦怠感の漢方症例

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「コロナ感染後の倦怠感の漢方症例」を公開しました!

コロナ後の強い倦怠感が1ヶ月半で完全回復

59歳女性の漢方治療による改善例

コロナ感染後に現れた深刻な倦怠感

59歳の女性が、コロナ感染後に強い倦怠感に悩まされていました。
発症から6日目、後頭部から肩にかけて「重いものが乗っているような感覚」が続き、
身体を動かすのもつらい状態だったそうです。

さらに嗅覚障害や抜け毛も現れ、
翌日から仕事が山積みという状況の中で、
「このまま動けなくなったらどうしよう」という不安を強く感じておられました。


漢方相談で見立てた「血虚」という状態

オンライン漢方相談では、症状や経過を丁寧に伺ったうえで、
身体の回復力を支える「血虚(けっきょ)」の状態が強いと判断しました。

血虚とは、
血の量や働きが不足し、
全身に十分な栄養やエネルギーが行き渡らない状態を指します。

この見立てに基づき、
血虚を改善し、身体の回復を後押しする漢方薬を処方しました。


服用5日目から感じ始めた変化

漢方薬を飲み始めてから、わずか5日目。
患者さんは「日に日に楽になってきている」と、
早くも変化を実感されました。

14日目には、
「飲むたびに体が整っていく感じがする」
「次に飲むのが待ち遠しい」と感じるほど、
はっきりとした手応えを感じておられました。


1ヶ月後にはコロナ前より元気な状態に

最も大きな変化が現れたのは、服用から1ヶ月後でした。

・倦怠感は完全に消失
・気力が戻り、仕事も問題なくこなせる
・周囲から「何か特別なことをしているの?」と聞かれるほど元気に

ご本人も
「自律神経が整った感じがする」
「調子が良すぎて、時々飲み忘れるほど」
と話されていました。

この時点で、漢方薬は8割量へ減薬しています。


1ヶ月半で完全回復へ

その後も状態は安定しており、
1ヶ月半後には漢方薬を終了。

当初は「1ヶ月くらいは後遺症が続くだろう」と覚悟されていたそうですが、
予想を大きく上回るスピードで完全回復を迎えることができました。


この症例から分かること

この症例は、
コロナ後遺症による倦怠感が、
適切な漢方の見立てと処方によって、
短期間で改善する可能性があることを示しています。

単に症状を抑えるのではなく、
身体の回復力そのものを立て直すことが、
早期回復につながったといえるでしょう。


漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、
漢方の専門家にぜひご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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