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漢方コラム

朝すっきり目覚められない・・・・その眠れない原因

多く方が「睡眠でうまく休養が取れていない」「不眠がある」と訴えています。

厚生労働省の調査によると、その割合が国民の5人に1人。

60歳以上になると約3人に1人。

そのため通院している方の20人に1人が不眠のため睡眠薬を服用しています。

もはや不眠症は国民病と呼ばれるくらいです。

今回は、その睡眠についてお伝えしたいと思います。

睡眠とは?

睡眠とは周期的に繰り返す、意識を喪失する生理的な状態のことである。ねむりとも言う。

身体の動きが止まり、外的刺激に対する反応が低下して意識も失われているが、簡単に目覚める状態のことをこう呼んでいる。(ウィキペディアWikipedia)

では、人はいったい毎日何時間眠れば良いのか?

睡眠は体質や性別、年齢など個人的な要因に影響されるためその絶対的な基準はありません。

睡眠をきちんととることができたかどうかは日中しっかり覚醒して過ごせるかが目安となります。

そして季節によっても変化することが分かっています。

秋から冬にかけて日が短くなるときに睡眠時間は長くなり、春から夏にかけて短くなることからも日照時間と深く関わっているようです。

また「朝が得意か苦手か」、よく話題にものぼりますが、これは体内時計の機能に関係した遺伝子の多様性、つまり生まれつきの体質であるということが明らかになってきたそうです。

そんな睡眠に悩まされる方=不眠症とは?

通常は昼間に活動し、夜間に睡眠をとるのが睡眠で、人にとって、この睡眠は不可欠です。

そして睡眠欲は生理的欲求の一つで、身体が眠りを必要とするときは眠気あらわれるようになっています。

故に睡眠が不足すると、心身にとってストレスとなり、不眠症と呼ばれるものや睡眠障害と総称されるようになります。

不眠症の定義は、睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気のことです。

この不眠症を放っておくと、身体にさまざまな悪影響をおよぼし、糖尿病、高血圧、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病や、うつ病の発症リスクを高めると言われています、

不眠症は、放置せず、適切に対処していく必要があります。

不眠症のタイプ

1.入眠障害

寝床に入ってもなかなか眠ることができず、以下のように寝つきが悪くなっている状態。

眠りにつくのに30分~1時間以上かかり、「眠れないこと」に苦痛を感じたりします。最も訴えの多い症状です。

2.中途覚醒

眠れるものの、眠りが浅いため途中で何度も起きてしまったり、その後なかなか寝付けない以下のような状態。

加齢とともに眠りの質が関係します。

3.早朝覚醒

早朝に目が覚めます。望む時間よりも2時間以上前に目が覚めてしまう人も多く、その後、再入眠できない状態。

4.熟眠障害

ある程度の時間寝ているのにも関わらず、目覚めたときにぐっすり寝た感覚がない状態。

睡眠時無呼吸症候群など、睡眠中に症状があらわれる病気が関係している場合もあり、その場合は、なかなか本人では気付きにくいケースがあります。

大きくわけて4つですが、症状は個人差があり一つの症状だけが出るケースもあれば、複数のタイプが混在して多彩な症状に悩まされるケースもあります。

不眠症の原因

睡眠障害の原因は人によって様々です。原因によって生活習慣を見直すだけで大丈夫な場合や、治療が必要になる場合もあるなど、対処法も変わってきます。

1.心理的

何らかのストレス

特に神経質で真面目な人ほどストレスを強く感じやすいため、不眠症になりやすいとの指摘もあります。

2.身体的

身体の病気や症状が原因

身体の病気が原因となっているときは、病気の治療が優先です。しっかりと治療ができれば、不眠の症状も落ち着いていきます。

3.精神医学的

精神や神経の病

4.薬理学的

服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなど

覚醒作用などが含まれていたりします。

5.生理学的

環境によるもの

夜勤などの交替勤務や時差による身体内リズムの乱れなども関係します。

不眠症チェックリスト

睡眠に関する以下の6項目をチェックしてみてください。

過去1ヶ月間で、少なくとも3回以上を経験したら、△を選択してください。

△や✕が多いほど不眠症の可能性があります。

1.寝付きはどうでしたか?

◯いつも寝つきはよい。

△いつもよりかなり時間がかかった

✕全く眠れなかった

2.夜間、睡眠途中に目が覚めましたか?

◯たまに目が覚める。全然覚めない

△よく目が覚める

✕全く眠れなかった

3.希望する時間より早く目覚めましたか?

◯そのようなことはなかった

△少し早かった

✕非常に早かった

4.睡眠時間は足りていましたか?

◯十分である

△足りない

✕全く眠れず足りない。

5.日中の動きはどうでしたか?

◯いつもどおり

△動きが悪かった

✕やる気がでなかった

6.日中の眠気はありましたか?

◯全くなかった(少しあった)

△かなりあった

✕ずっとあった

自分で出来る不眠症改善

規則正しい睡眠(決まった時間に起床)

朝、起きたら太陽の光を浴びる

適度な運動

規則正しい3度の食事

アルコールや刺激物は避ける

寝室環境作り

不眠を一人で抱え込むのは、とても良くありません。

漢方では、同じ不眠症であっても、患者さんの証によって、異なった処方となります。

症状は同じように見えても、一人一人に応じた対処が必要だからです。

このことを「同病異治(どうびょういち)」と言います。

西漢方薬店でも、現在のお悩みをしっかり聞いた上で、一人一人にあった改善方法をご提案します。

辛い不眠症。

放っておかずにご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持つ。
臨床歴17年の経験を活かし、子供からご高齢の方々の幅広い世代のお悩み、病気の改善のお手伝いをさせていただきます。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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