漢方コラム

生理痛は、生理のときにお腹や腰がとても痛くなる症状のことです。頭が痛くなったり、吐き気がしたり、お腹がゆるくなったりすることもあります。

月経困難症の種類

機能性月経困難症

• ・子宮などの臓器に異常が見られないタイプ

器質性月経困難症

• ・子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が原因で引き起こされるタイプ

治療方法

手術が必要ない場合の治療法は共通しており、以下のような薬物療法が行われます。

• ・痛み止め
• ・低用量ピル
• ・黄体ホルモン製剤
• ・偽閉経療法

若い女性に多い

月経困難症は若い女性に多く見られ、25歳未満の発症率は40％以上です。生理時に強い下腹部痛や腰痛があり、日常生活に支障が出ることがあります。

月経痛の原因

生理痛の原因は、成熟した子宮内膜が子宮の壁から剥がれ落ちる際にプロスタグランジンが発生し、それによる子宮収縮や子宮の血流不足によるものです。

機能性月経困難症の特徴

若い女性に多く見られ、成長段階にある小さく硬い子宮から子宮内膜が排出される際に痛みが起こりやすいです。精神的な影響や子宮の位置、運動不足も関与しています。

器質性月経困難症の原因

• ・子宮内膜症
• ・子宮筋腫
• ・子宮腺筋症
• ・子宮の奇形

子宮内避妊器具の挿入が過剰な子宮の収縮を引き起こすこともあります。

月経困難症の症状

生理開始1～3日前から開始後2～3日の間に非常に強い下腹部痛が生じます。もっとも痛みが強くなるのは月経開始から24時間以内ですが、個人差があります。頭痛や腰痛、吐き気、嘔吐、下痢、便秘などを伴うこともあります。

治療法の進化

ここ20年で治療選択肢が広がり、1999年に低用量ピル（経口避妊薬）が認可されてから、さまざまなホルモン製剤が開発・発売されました。

検査方法

• ・経腟超音波検査（エコー）
• ・経直腸エコーや経腹エコー（性交経験がない場合）

さらなる精密検査

異常が見られる場合は、MRI、子宮鏡検査、血液検査などの精密検査が行われます。広範囲の癒着が疑われる場合は、腹腔鏡を用いた検査・治療が行われることもあります。

治療の選択肢

• ・痛み止め
• ・低用量ピル
• ・黄体ホルモン製剤
• ・子宮内黄体ホルモン放出システム

副作用として血栓症のリスクがあるため、水分摂取をこまめに行う必要があります。

漢方薬

東洋医学では、生理の周期を自然に戻すことを重視し、漢方薬を使って生理痛の原因を取り除くことを目指します。

自律神経を整える漢方薬や血流を良くする漢方薬を中心に、あなたの体質に合った漢方薬で治療していきます。

西漢方薬店では、多くの生理痛でお困りの方の症状が改善しております。

個人差はありますが、早い方では服用1ヶ月で効果を感じていただき、体質改善に必要な期間の3ヶ月ほどをみて頂く場合もあります。

その後は、症状が改善するにつれて、漢方薬の分量を減らしていきます。

最終的には、漢方薬を飲まなくても良い状態まで持っていきます。

予防と対策

もちろん、漢方薬だけでなく、生活習慣や食事も大切です。生理痛を悪化させないために、以下のことに気を付けましょう。

– 定期的に適度な運動をする

– 睡眠時間を確保する

– ストレスを溜めないようにリラックスする

– バランスの良い食事を取る

– 喫煙、カフェインやアルコールの摂取を控える-

以上が生理痛の漢方治療についてのお話でした。生理痛は非常に多くの方が困っている症状です。もし自分に当てはまる症状があると感じたら、早めにご相談ください。

もう一人で悩まないでくださいね。