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漢方偉人伝 和田東郭(わだとうかく)
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方偉人伝 和田東郭(わだとうかく)」を公開しました!
子どもの夜泣きの薬を大人の不眠に――常識を覆した名医・和田東郭
子どもの夜泣きを治すために使われていた薬が、
現代では大人の不眠やイライラにも応用されていることをご存知でしょうか。

この発想を生み出した人物こそ、
和田東郭
です。
彼は既存の常識にとらわれず、
ただひたすら患者を救うことを追求した、
江戸時代を代表する名医でした。

古方派と後世派の対立を超えた医師
和田東郭は江戸時代中期、
医師の家に生まれました。
当時の医学界では、
中国の古典を重視する「古方派」と、
比較的新しい理論を取り入れる「後世派」が激しく対立していました。
しかし東郭は、
どちらか一方に偏ることはありませんでした。

「折衷派」という独自の道
東郭は、
両者の優れた部分を取り入れる
「折衷派」
の立場をとりました。
流派の違いにこだわるのではなく、
患者にとって最も良い治療法を選ぶことを優先したのです。
この柔軟な考え方が、
多くの患者から支持を集めました。

朝廷の最高位「法眼」に
その評判は全国に広がり、
ついには朝廷に仕える医師の高位である
「法眼」
にまで昇りました。
それだけ東郭の医術が高く評価されていたことがわかります。

実践を何より重視した
東郭の医学の特徴は、
徹底した臨床主義
でした。
理論だけではなく、
実際の患者を診ることを何より大切にしたのです。
腹診と脈診を重視
特に、
- 腹診
- 脈診
といった診察技術に優れていました。
患者の体に直接触れ、
体の状態を丁寧に読み取ることを重視していました。

患者と一心同体になるという哲学
東郭は有名な言葉を残しています。
「患者を視る時に、患者を視ているとは思ってはいない。患者をもって我と為す」
これは、
患者の苦しみを自分自身の苦しみとして受け止める
という意味です。
単に病気を診るのではなく、
患者そのものに寄り添う姿勢を表しています。

本を残さなかった名医
意外なことに、
東郭自身は一冊も医学書を書きませんでした。
医術は実践の中で学ぶもの
彼は、
医術は本だけで学ぶものではなく、
実際の診療を通して身につけるもの
だと考えていたのです。
そのため、
自ら著作を残そうとはしませんでした。

弟子たちが教えを後世へ伝えた
しかし、
東郭の卓越した知識と技術を惜しんだ弟子たちは、
師の言葉や講義を記録しました。
その代表が
蕉窓雑話
です。
これらの記録によって、
東郭の教えは現代まで受け継がれています。

現代漢方にも生きる東郭の精神
和田東郭は、
流派の対立を超え、
患者を第一に考える医療を実践しました。
その柔軟な発想と深い共感力は、
現代の漢方医療にも大きな影響を与えています。
目の前の患者を救うために最善を尽くす。
その姿勢こそが、
和田東郭が現代に残した最大の遺産なのかもしれません。
西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか漢方の専門家にご相談ください。
この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


