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漢方で整える春夏秋冬の養生術
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「漢方で整える春夏秋冬の養生術」を公開しました!
季節に合わせて暮らすことが、健康への第一歩。漢方が教える「四季の養生」と日本漢方の歩み
季節の変わり目になると、体調を崩しやすくなる方は少なくありません。
実はそれは、自然のリズムと私たちの生活リズムがずれているサインかもしれません。
漢方医学では、病気になってから治療するだけではなく、「病気にならない体をつくること」を何より大切にしています。
今回は、漢方医学の基本となる「未病を治す」という考え方と、四季に合わせた養生法、そして日本漢方がどのように発展してきたのかをご紹介します。

病気になる前に防ぐ「未病を治す」という考え方
漢方医学の根底には、「未病を治す」という理念があります。
これは、病気が完成してから治療するのではなく、不調が現れる前の段階で体を整え、病気を予防するという考え方です。
古代中国の医学書『黄帝内経』には、
「優れた医師は病気になってから治すのではなく、病気になる前に防ぐ」
という教えが記されています。
つまり、本当の健康とは、症状が出てから対処することではなく、毎日の生活の中で心身のバランスを整え続けることなのです。

四季に合わせて生活を変えることが健康につながる
漢方では、人間も自然の一部と考えます。
だからこそ、四季の変化に合わせて生活を調整することが、健康を維持するために欠かせないとされています。

春「発陳(はっちん)」
春は、万物が芽吹き、新しい生命が動き始める季節です。
冬の間に蓄えていたエネルギーを外へ発散させる時期でもあります。
この季節は、
・早寝早起きを心がける
・散歩や軽い運動を取り入れる
・心を開放し、のびのびと過ごす
ことが理想とされています。

夏「蕃秀(ばんしゅう)」
夏は一年で最も生命力が旺盛になる季節です。
活動量を増やし、適度に汗をかくことで体内の熱を発散させます。
漢方では、
・朝は早く起きる
・活動的に過ごす
・汗を適度にかいて熱を逃がす
ことが大切とされています。

秋「容平(ようへい)」
秋は実りの季節です。
夏の活発な生活から少しずつ落ち着き、体も冬への準備を始めます。
この時期は、
・早寝早起きを意識する
・気持ちを穏やかに保つ
・乾燥から肺を守る
ことが養生の基本になります。

冬「閉蔵(へいぞう)」
冬は自然界が活動を休め、生命力を蓄える季節です。
漢方でも、無理に活動するより、エネルギーを温存することが重要とされています。
理想的なのは、
・夜は早めに休む
・朝は日の出に合わせて起きる
・体を冷やさない
・汗をかき過ぎない
という生活です。
冬にしっかり養生することで、春を元気に迎えられると考えられています。

日本の漢方は独自に発展した
漢方医学は、中国から日本へ伝わりました。
6世紀頃、仏教やさまざまな文化とともに医学知識も日本へもたらされます。
その後、日本の気候や風土、日本人の体質に合わせて独自の発展を遂げました。
江戸時代になると、医学の理想をめぐり多くの流派が誕生します。

古方派
古方派は、『傷寒論』『金匱要略』などの古典を最も重視し、実際の臨床経験を大切にしました。
吉益東洞や尾台榕堂などが代表的な医師として知られています。
後世派
後世派は、中国の唐・宋・明代に発展した理論を取り入れ、医学は時代とともに進歩するものだと考えました。
病気を全身のバランスから捉える考え方を重視した流派です。
漢蘭折衷派
江戸後期になると、オランダから西洋医学(蘭方)が伝わります。
そこで誕生したのが、漢方と西洋医学、それぞれの長所を取り入れようとする「漢蘭折衷派」です。
華岡青洲や本間棗軒などは、その代表的な存在として知られています。

現代漢方は日本独自の伝統医療
現在病院で処方される漢方薬や診療体系は、中国医学をそのまま受け継いだものではありません。
中国から伝わった知識を土台に、日本の風土や体質に合わせて数百年にわたり改良され、多くの名医たちの臨床経験が積み重ねられて現在の日本漢方が築かれました。
季節ごとの養生法も、その長い歴史の中で磨かれてきた知恵です。
四季に合わせた生活を少し意識するだけでも、体への負担は大きく変わります。
日々の養生こそが、健康への最も確かな近道なのです。

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


