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排尿痛・残尿感に!下半身の熱を洗い流す漢方【竜胆瀉肝湯】

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「排尿痛・残尿感に!下半身の熱を洗い流す漢方【竜胆瀉肝湯】」を公開しました!

竜胆瀉肝湯とは?下半身の炎症を洗い流す漢方薬

排尿時のつらい痛みや不快な残尿感。もしかしたらそれは、身体の下部に溜まった熱が原因かもしれません。

今回は、下半身のしつこい炎症トラブルをすっきりと洗い流す漢方薬「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」について解説します。

本日のおすすめ「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」。排尿痛・残尿感・おりものなど、下半身のデリケートな悩みをすっきり洗い流す処方
デリケートな下半身の悩みを洗い流す漢方。竜胆瀉肝湯は私に合う?やさしく紐解く黒板メニュー
本日の漢方メニュー竜胆瀉肝湯。デリケートな下半身の悩みとイライラをすっきり流すブレンド

こんなお悩みはありませんか?

竜胆瀉肝湯は、比較的体力があり、下腹部の筋肉が緊張しやすい方に適した漢方薬です。

排尿時の痛みや残尿感、尿の濁りといった泌尿器の症状が主な目標です。さらに、おりものや陰部のかゆみ・腫れといった生殖器のトラブルにも用いられます。

こんな下半身のトラブルはありませんか?排尿痛、残尿感・尿の濁り、おりものの異常、デリケートゾーンのかゆみ・腫れ。漢方ではこれを「下焦の湿熱(かしょうのしつねつ)」と呼びます
誰にも言えない下半身の不快感。トイレのたびの痛み、すっきりしない残尿感、いつもと違うおりものやかゆみは、漢方では「下半身のSOS」と考えます
トイレの時の痛みや残尿感、デリケートゾーンのかゆみ、下腹部の張り、イライラ。ストレスの炎とよどんだ水たまりが下半身に溜まっているのかもしれません

東洋医学でみる状態:下焦の湿熱

東洋医学では、このような状態を「下焦の湿熱(かしょうのしつねつ)」と呼び、身体の下部に溜まった余分な熱と水分が原因と考えます。

竜胆瀉肝湯は、ストレスや怒りで高ぶった熱を冷まし、泌尿器や生殖器の炎症を鎮める働きがあります。

原因は下半身にこもった「湿気」と「熱」。竜胆瀉肝湯は下半身の火事を冷やし、悪い水分ごと外へ洗い流す処方です
竜胆瀉肝湯の働きは「強力な消火」と「水洗い・排出」。体の中にこもった熱と湿気を冷まし、尿として洗い流します
竜胆瀉肝湯が合う人のサイン。比較的体力があり、下腹部が張って押すと痛み、筋肉が緊張しやすい。脇腹の痛みや口の苦み、目の充血も熱のサイン
体質チェック表。比較的体力がある、暑がりで熱がこもりやすい、下腹部に抵抗感がある、症状が今まさに強い、尿のトラブルにおりものやかゆみを伴う

生薬の役割

竜胆瀉肝湯の生薬は3つのチーム。冷却・消火チーム(竜胆・黄芩・山梔子)、排出チーム(沢瀉・木通・車前子)、保護・ケアチーム(地黄・当帰・甘草)
熱を冷ます竜胆・黄芩・山梔子が炎症やイライラの熱を鎮め、沢瀉・木通・車前子が下半身に滞った湿を尿と一緒に洗い流す

竜胆・黄芩・山梔子:熱を冷ます

主薬の竜胆(りゅうたん)は、非常に苦く体を冷やす性質の生薬です。ストレスなどで燃え上がった「肝の火」と呼ばれる過剰な興奮や炎症を強力に鎮めます。

さらに黄芩(おうごん)や山梔子(さんしし)も熱を冷ます働きを助け、イライラした気分を落ち着かせます。心と身体の両面から熱を取り去る構成です。

冷却・消火チーム。竜胆は大苦大寒で、肝・胆にこもった強い熱を消して下半身の湿熱を除く主役。黄芩と山梔子が全身の熱を冷ますサポート役

沢瀉・車前子・木通:尿と一緒に洗い流す

熱を冷ますだけでなく、原因となっている不要なものを体外へ出す力も大切です。沢瀉(たくしゃ)、車前子(しゃぜんし)、木通(もくつう)には優れた利尿作用があり、膀胱の炎症や尿の濁りなどを尿と一緒に洗い流します。

排出チーム。沢瀉が溜まった余分な湿気を尿として出し、木通と車前子が膀胱にこもった湿熱を尿と一緒に体の外へ押し流す

地黄・当帰・甘草:体を守る

地黄(じおう)や当帰(とうき)は、体を冷やしたり尿を出したりすることで失われがちな潤いを補い、体への負担を和らげます。甘草(かんぞう)は全体の薬効を調和させる役割です。

保護・ケアチーム。地黄と当帰が血を補って傷んだ組織を潤し、甘草が強い冷えから胃腸を守ってブレンド全体をまとめる
当帰・地黄が潤いと栄養を補い、甘草が苦く冷たい生薬から胃を守って全体をまとめる

似た漢方薬との使い分け

・猪苓湯(ちょれいとう):排尿障害に用いますが、陰部のかゆみといった症状には使いません
・五淋散(ごりんさん):似た症状に用いますが、竜胆瀉肝湯よりも体力がやや劣り、冷えの傾向がある方に

似ている漢方との見分け方。竜胆瀉肝湯は体力があり排尿痛とデリケートゾーンの悩みがある急性期に。猪苓湯は生殖器の悩みがない排尿トラブルに、五淋散は冷えがあり慢性的に長引く時に
竜胆瀉肝湯が合わなくても大丈夫。かゆみのない排尿痛には猪苓湯、慢性化して冷えがある時は五淋散、胃腸が弱く神経過敏を伴う頻尿には清心蓮子飲
体力がある〜中等度の方向け。竜胆瀉肝湯はおりもの・かゆみなど生殖器の炎症も伴う時、猪苓湯は泌尿器の炎症が中心の時、五淋散は少し冷えがあり長引く時

服用上の注意

竜胆瀉肝湯は体を強く冷やす処方です。胃腸が弱い方や冷え性の方には強すぎることがあります。症状が強い時期に用い、治まったら漫然と飲み続けないようにしましょう。

排尿時の痛みや発熱が続く場合は、まず医療機関を受診してください。

飲む前の注意点。竜胆瀉肝湯は激しい熱を冷ます強い処方で、胃腸が弱い方や冷え性の方には強すぎることがあります。急性期に使い、長く飲み続けない
飲み方の注意。冷やす力が強いので胃腸虚弱の方には強すぎる場合がある。症状が消えたらお休みし、迷った時は専門家に相談を
服用時の注意点。胃もたれや下痢に注意、症状が治まったら漫然と飲み続けない、甘草を含むため他の漢方との併用に注意

まとめ

ご自身の体質や症状を正しく見極めることが、漢方薬の効果を最大限に引き出す鍵となります。

今日のまとめ。竜胆瀉肝湯は体力がある人の下半身の強い炎症と湿気を洗い流す処方。漢方は症状だけでなく体質に合わせて選ぶことが大切
自分に合った漢方で快適な日常を。誰にも言えなかった下半身の悩みも、体質に合った漢方ですっきり洗い流せるはずです
漢方はあなたの身体との対話。サインがぴったり合えば、生薬のチームが心強い味方になってくれます

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。

自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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