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カサカサなのに赤くかゆい肌に!潤して冷ます漢方【温清飲】
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「カサカサなのに赤くかゆい肌に!潤して冷ます漢方【温清飲】」を公開しました!
温清飲とは?乾燥と熱を同時に整える漢方薬
肌は乾燥してカサカサなのに、顔はカーッと熱くのぼせる。そんな矛盾したお悩みを抱えていませんか。
今回は、体を温めながら冷やすという、ユニークな働きを持つ漢方薬「温清飲(うんせいいん)」について解説します。



こんなお悩みはありませんか?
温清飲は、体力は中等度からやや虚弱で、皮膚の色つやが悪く乾燥しているにもかかわらず、のぼせやほてりを感じやすい方に向く漢方薬です。
月経不順や更年期障害に伴う不正出血、イライラして眠れない神経症、そして乾燥と赤みを伴う湿疹や皮膚炎など、幅広い症状に応用されます。



東洋医学でみる状態:血虚血熱
この処方は、血の不足による乾燥と、体内にこもった熱による炎症が同時に存在する「血虚血熱(けっきょけつねつ)」という状態のために作られました。
冷ませば乾燥し、潤せば熱くなる。「水がないのに火が強すぎる」状態を、同時に整えるのが温清飲です。





お腹を診ると、みぞおちや下腹部に軽い抵抗や圧痛が見られることがあり、脈は細く速いのが特徴です。

「温める」と「清める」2つの生薬グループ
温清飲の秘密は、その名が示す通り「温める」働きと「清める」、つまり冷ます働きの、二つの生薬グループの組み合わせにあります。




四物湯の生薬:血を補って潤す
体を温め潤すのは、血を補う基本処方「四物湯(しもつとう)」に含まれる当帰(とうき)や地黄(じおう)などの生薬です。
これらが血を養い、内臓や皮膚にたっぷりと栄養と潤いを与え、乾燥を和らげてくれます。




黄連解毒湯の生薬:熱を冷ます
一方で、体の熱を強力に冷ますのが、炎症を鎮める基本処方「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」に含まれる黄連(おうれん)や山梔子(さんしし)といった生薬です。
これらの生薬が、のぼせやイライラ、皮膚の発赤やかゆみ、出血などの熱症状を直接的に鎮めてくれます。




このように、温清飲は血を補いながら体内の余分な熱を冷ますことで、複雑に絡み合った不調を根本から整えます。

似た漢方薬との使い分け
似た症状に使う他の漢方薬とは、お肌の乾燥具合で見分けることがポイントです。
・黄連解毒湯:同じくのぼせや炎症に使いますが、皮膚の乾燥がない体力のある方向けです
・消風散(しょうふうさん):皮膚炎の患部がジュクジュクしている場合に適しています


服用上の注意
熱を冷ます生薬が多く入っているため、胃腸がとても弱い方や極端な冷え性の方には向きません。胃もたれや食欲不振を感じたら無理をせず、専門家にご相談ください。

まとめ
温清飲は、「乾燥」と「熱」が同居している状態を見極めて使うことが大切な漢方薬です。


西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。
自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。


