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熱はないのに喉が痛い時に【桔梗湯】|たった2つの生薬で喉を守る漢方

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「熱はないのに喉が痛い時に【桔梗湯】|たった2つの生薬で喉を守る漢方」を公開しました!

桔梗湯とは?のどの痛みに使われる漢方薬

熱もないのに、のどが真っ赤に腫れて、唾を飲み込むだけで痛い。

そんな時に用いられる漢方薬が、桔梗湯(ききょうとう)です。

桔梗湯は、桔梗と甘草のたった2つの生薬でできています。のどの消炎、排膿、止痛に特化した、とてもシンプルで切れ味のよい処方です。

本日の漢方ブレンド、桔梗湯(ききょうとう)。のどの痛みに、たった2つの生薬で作る究極のシンプルレシピ
カフェの黒板メニュー「本日の特製ブレンド:桔梗湯」。のどの痛みに、たった2つの生薬のやさしさ
漢方カフェ本日のオススメ『桔梗湯(ききょうとう)』。のどの痛み・腫れに、たった2つの生薬で作るシンプルブレンド

2000年近い歴史をもつ処方

その歴史は古く、後漢末期の医学書『傷寒論』と『金匱要略』に記されています。

もともとは、少陰病ののどの痛みや、肺の化膿性の炎症に用いられました。現在では、発熱を伴わない咽頭炎、扁桃炎、扁桃周囲炎などの基本処方として使われています。

桔梗湯が合う人の3つの特徴

1つ目は、発熱がないのに、のどが腫れて激しく痛むことです。

2つ目は、咳が出て、膿のように粘り気のある痰が絡むことです。

3つ目は、お腹を触っても、特別な抵抗や圧痛がないことです。

漢方の考え方では、裏熱虚証に分類されます。脈は沈んで速いことが多く、舌は淡い紅色で、白い苔や、わずかに黄色い苔が見られます。

熱はないのにのどだけが激しく痛む、のどが赤く腫れている、ツバを飲み込むのもつらい、咳と粘っこい痰。それ、桔梗湯の出番かもしれません
こんな方にピッタリ。ツバを飲み込むだけでのどが痛い、風邪の引き始めにのどから来る、扁桃炎になりかけで赤く腫れている、熱はないのにのどだけがつらい
桔梗湯がぴったりな方。のどが激しく腫れて痛む、熱はないか微熱程度、寒気や関節・身体の痛みはない、咳や膿のような粘り気のある痰が出る
こんな方にぴったり。ゴクンと飲み込むとのどが痛い、のどが赤く腫れている、激しい悪寒や高い熱はまだない、痰がからむ咳が出る

2つの生薬の働き

なぜ効くの?秘密は究極のシンプル・ブレンド。桔梗2.0gと甘草3.0g、たった2つの生薬だからこそダイレクトにのどへ届く
漢方界のミニマリスト・ブレンド。桔梗+甘草=のどのピンポイント消炎剤。究極にシンプルだからこそ、のどに真っ直ぐ届く

主役は桔梗:薬効をのどへ運ぶ

主役である君薬は、桔梗です。肺の熱を冷まし、消炎、排膿、鎮痛、鎮咳の作用を発揮します。

さらに、薬の効き目を舟のように上へ運ぶ「舟楫(しゅうしゅう)」という働きがあり、薬効をのどや上半身へ導きます。

役割その2:桔梗(キキョウ)は腫れを引かせ膿を出すお掃除係。咳を鎮めてのどを直接ケアし、扁桃炎などの化膿を防いで痰を切りやすくする
薬効をのどへ届ける配達員、桔梗。諸薬の舟楫(しゅうしゅう)と呼ばれ、小舟のように薬の成分をのどへ運び上げる。排膿と鎮咳の働き
なぜ2つ?奇跡のチームワーク。桔梗が甘草の抗炎症パワーを船のように乗せて、上半身(のど)へとまっすぐ引き上げる

支える甘草:痛みと炎症をやわらげる

支える役の甘草は、強い消炎、解毒の作用で、のどの火照りや痛みを和らげます。

気管支の痙攣を鎮め、桔梗の刺激も穏やかにしてくれます。

役割その1:甘草(カンゾウ)は痛みを和らげる火消し役。筋肉や粘膜のけいれん・緊張をゆるめて痛みを鎮め、炎症を冷ます
痛みと炎症を包み込むバランサー、甘草。桔梗の強い刺激をマイルドにし、消炎・解毒でのどの腫れを鎮め、鎮痙でのどの筋肉の緊張をほぐす
名脇役のハーブ、甘草(カンゾウ)。強い消炎・解毒作用でのどの痛みをブロックし、筋肉のひきつりを和らげ、桔梗の働きをマイルドにする

飲み方のコツ

すぐに飲み込まず、口に含んで患部に行き渡らせるように、少しずつゆっくり流し込みます。

うがいをするようにのどに触れさせると、より効果的です。

マスターからのひとこと。のどがおかしいなと思ったら早めに桔梗湯を。お湯に溶かして少しずつ口に含み、のどの奥に行き渡らせるうがい飲みがコツ
お持ち帰りメモ。桔梗湯はのど痛・扁桃炎の初期に。桔梗と甘草の黄金ペア。飲み方のコツは少しずつ口に含んでゆっくり(うがい飲み)

似た漢方薬との使い分け

見分けるポイントは、熱や寒気の有無です。

・葛根湯(かっこんとう):発熱、悪寒、頭痛、首筋や背中のこわばりがある、風邪の初期に
・小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう):悪寒のない微熱が長引き、のどが赤く腫れ、肋骨の下の張りを伴う場合に
・麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう):体力が落ちた方や高齢の方で、強い寒気と全身のだるさがあり、熱があまり出ない場合に
・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう):皮膚が浅黒く、手足に脂汗をかきやすい体質で、慢性的なのどや鼻の炎症がある方に

なお、発熱がある場合は、甘草を石膏に替えた桔梗石膏が用いられます。

似たメニューとの見分け方。葛根湯は寒気があり首すじや背中がこわばる時、桔梗湯は熱がなくのどが激しく痛む時、小柴胡湯加桔梗石膏は微熱が続き長引く痛みに
迷ったら?似ている処方との違い。桔梗湯はのどの激痛で無熱〜微熱、葛根湯はゾクゾク悪寒と発熱、小柴胡湯加桔梗石膏は微熱が長引くこじらせた時に

まとめ

熱はないのにのどが腫れて激しく痛む時は、桔梗湯をゆっくり口に含んで飲みます。

熱や寒気、お腹の状態を確認して、自分に合った漢方を選ぶことが大切です。

早めのケアで、心地よい明日を。のどに違和感を感じたら、シンプルで優しい桔梗湯を思い出してくださいね

西漢方薬店ではオンラインでの漢方相談をおこなっております。

自分の症状にどのような漢方薬が合っているか、漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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