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54抑肝散の解説

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「54抑肝散の解説」を公開しました!



抑肝散: イライラや不眠に効果的な漢方薬

イライラや不眠といった心身の不調にお悩みの方、「抑肝散(よくかんさん)」という漢方薬をご存知でしょうか?この漢方薬は、伝統的な中国医学における「肝(かん)」のたかぶりを抑える作用があり、興奮やイライラ、筋肉の緊張を和らげる効果があります。

抑肝散の主な効果と適応症

抑肝散は、以下のような症状に対して効果を発揮します。

  • 興奮しやすい、怒りっぽい: 抑肝散は、心のたかぶりを抑え、感情を落ち着かせる効果があります。特に、感情が不安定で怒りっぽくなる、興奮しやすい場合に適しています。
  • 不眠症: 抑肝散は、不眠の改善にも役立ちます。夜なかなか眠れない、睡眠が浅くて疲れが取れないといった症状を和らげ、質の良い睡眠をサポートします。
  • 筋肉の緊張: 抑肝散は、筋肉の緊張を緩める効果もあります。特に左腹直筋の緊張や眼瞼・顔面の痙攣、手足の震えなどの身体的な症状にも効果が期待されます。

もともとは、小児の夜泣きや疳の虫に対して使われていた抑肝散ですが、最近では高齢者の認知症症状の改善にも注目されています。認知症患者の興奮や幻覚、不安などの精神的な症状を和らげることが期待されています。

その他の適応症

抑肝散は、次のような症状や状態にも効果があります。

  • 更年期障害: 更年期に特有のイライラや不安感、ホルモンバランスの乱れによる心身の不調にも有効です。
  • チック症や脳血管障害後遺症: 抑肝散は、チック症や脳血管障害後の症状緩和にも使用されることがあります。これらの神経系の不調に対する効果が期待されています。
  • 体力が衰えた状態での使用: 体力が著しく低下した場合には、「抑肝散加陳皮半夏」という類似処方を使用することもあります。この処方は、抑肝散よりもやさしい作用を持ちながら、同様の効果を発揮します。

漢方薬は体質に合わせて選ぶことが大切

漢方薬は、体質に合って初めてその効果を発揮します。自分の症状や体質に合った漢方薬を選ぶことが非常に重要です。抑肝散が自分に合っているかどうか、まずは漢方の専門家に相談してみましょう。

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