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72甘麦大棗湯の解説
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「72甘麦大棗湯の解説」を公開しました!
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう): 小児の夜驚症や不眠症に効く漢方薬
甘麦大棗湯は、小児の夜驚症や不眠症に効果的な漢方薬として古くから知られています。出典は、中国後漢時代に編纂された『金匱要略』で、甘草、小麦、大棗の3つの生薬で構成されています。この漢方薬は、特に神経質で不安感が強く、寝つきが悪い、夜中に泣き叫ぶような症状に適しています。
主な効果・適応症
甘麦大棗湯は、以下のような症状や体質に対して効果が期待されます。
- 神経質で不安感が強い方
- 夜中に泣き叫ぶ(夜驚症)小児
- 寝つきが悪い、不眠症
- 精神興奮が激しい場合
- 夜泣きやひきつけ
また、神経症やヒステリー、てんかん、夜啼症(夜泣き)などにも応用され、体力が低下している人にも使用されます。
類似処方との使い分け
甘麦大棗湯は、抑肝散や柴胡加竜骨牡蛎湯などの漢方薬と同じく、精神症状に効果がありますが、それぞれの薬には適応する症状や体質に違いがあるため、正しい処方選びが重要です。
漢方薬の選び方
甘麦大棗湯は、体質に合って、はじめて効果を発揮します。特に、精神的な不安や不眠症、ひきつけなどで悩んでいる方は、ぜひ漢方の専門家に相談し、自分の症状に最適な漢方薬を選ぶことが大切です。