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501紫雲膏の解説
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「501紫雲膏の解説」を公開しました!
伝統の塗り薬「紫雲膏」:華岡青洲が考案した奇跡の軟膏
江戸時代の外科医、華岡青洲によって考案された「紫雲膏」は、その鮮やかな赤紫色が特徴の伝統的な漢方の塗り薬です。 皮膚に塗ると美しい紫色に染まることから、古代中国で徳のある君の元に現れたとされた「紫雲」にちなんで考えられました。
紫雲膏の効果と特徴
紫雲膏は、以下の症状に効果を発揮します:
- 火や傷痔核による痛み
- 肛門裂傷の治療
- 凍瘡(しもやけ)やひび、あかぎれ
- **褥瘡(床ずれ)**などの皮膚トラブル
特に、体力が低下している人や、患者部の分泌物が少ない場合に効果を発揮します。
使用時の注意点
ただし、次のような場合には使用を恐れることが重要です:
- 重度の熱傷や外傷
- 化膿性の傷で高熱がある場合
- 患者部の湿潤やただれがひどい場合
これらの場合は、医師や専門家に相談し、適切な治療を受けることをお勧めします。

紫雲膏の現代的応用
近年では、がん治療に関連する皮膚疾患や、副作用による皮膚トラブルへの応用研究も進められています。その伝統的な効果が、現代の医学でも新たな可能性を示唆しています。
漢方薬の選び方
漢方薬は体質に合って、まずは効果を発揮します。自分の症状や体質にどの漢方薬が適しているのか、ぜひ漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。