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貧血のおすすめ漢方

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「貧血のおすすめ漢方」を公開しました!



漢方で考える貧血の原因と対策

貧血とは、血液中の赤血球やそこに含まれるヘモグロビン(血色素)が不足している状態を指します。西洋医学ではこのように定義されていますが、漢方医学では「血(けつ)」の不足として捉えます。

ここでいう「血」は、血液だけでなく、血液が移動する栄養や血液循環、体を潤す力など、より広い意味を持っています。 体質や症状に応じた適切な漢方薬を選択することが大切です


貧血に効果的な漢方薬の種類

貧血の症状に応じて、いくつかの代表的な漢方薬が使用されます。

① 血虚タイプ(血の不足)

四物湯(しもつとう)
血を補い、全身の血流を改善する漢方薬。 特に当帰や芍薬を含み、女性の貧血や月経不順に効果があります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血虚と水滞(むくみ)を伴う貧血に使用。冷え性や生理不順、むくみが気になる方に適している。

②気虚タイプ(エネルギー不足)に

四君子湯(しくんしとう)
→ 気(エネルギー)が不足している気虚タイプの貧血に使用人参や白朮を含み、胃腸が弱く、疲れやすい方に最適

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)・人参養栄湯(にんじんようえいとう)
気血両虚(気も血も不足している状態)に使用します。病後の回復期や慢性疲労、冷えを伴う貧血におすすめ。

③ 冷えが強い貧血に

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょ​​うとう)
手足の冷えが強い貧血に使用される。 特に冷えがひどい場合には頭痛や腹痛を伴う方に適している。

④神経症状を伴う貧血に

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
気滞・瘀血(血の巡りが悪い状態)による貧血に使用。精神的な不安やイライラ、不眠を伴う場合に効果が期待できる。


漢方で貧血を改善するためのポイント

漢方薬は貧血の症状だけでなく、その人の体質や併発症状を総合的に判断して処方されます。

💡大切なのは、以下のポイントを認識することです。

疲れやすい・冷えやすい体質か?(気虚・血虚)
むくみがあるか?(水滞)
精神的なストレスやイライラが強いか?(気滞)
月経トラブル(生理不順・生理痛) )があるか?
胃腸の調子が悪いか?


まとめ

貧血は単なるヘモグロビンの不足ではなく、体全体のバランスの乱れから起こる症状です。

漢方では「血虚・気虚・水滞・気滞」などを原因と考え、個々の体質に合った漢方薬を選択します。

漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。自己判断で服用せず、必ず漢方の専門家に相談しましょう。

症状に合った漢方薬を知りたい方は、ぜひ専門家にご相談ください!

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