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月経前症候群(PMS)のおすすめ漢方
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「月経前症候群(PMS)のおすすめ漢方」を公開しました!
月経前症候群(PMS)と漢方治療
月経前症候群(PMS) は、月経が始まる 3~10日前 に起こる 身体的・精神的な不調 を指します。原因ははっきりと解明されていませんが、女性ホルモンの変動 が深く関係していると考えられています。

漢方医学では、PMSの症状を 「気・血・水」の乱れ と捉え、個々の体質や症状に応じた漢方薬を使用して改善を目指します。

PMSに用いられる代表的な漢方薬
1. 血虚(けっきょ)による症状(貧血・冷え性・月経不順)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
→ 血の巡りを改善し、冷えや貧血を伴うPMSに。

2. 精神的な不調(イライラ・不安・のぼせ)
加味逍遙散(かみしょうようさん)
→ PMSによるイライラや気分の浮き沈み、不眠に効果的。

3. 瘀血(おけつ)による下腹部痛や炎症、便秘
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
→ 血の滞りを改善し、PMSの下腹部痛や便秘を緩和。

4. 不正出血・貧血を伴うPMS
芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
→ 貧血や子宮出血がある方におすすめ。

5. 消化不良や体力低下(脾虚)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
→ 胃腸の機能を高め、疲れやすさを改善。

6. 手のひらの熱感・乾燥・ほてり
温経湯(うんけいとう)
→ 手掌のほてりや乾燥、月経不順に適応。

7. のどの詰まり・神経症状
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
→ ストレスによるのどの違和感や神経過敏に効果的。
8. 気の巡りの滞り(気滞)
香蘇散(こうそさん)
→ 気の流れを整え、ストレス性のPMSを緩和。

9. むくみやめまい(水毒)
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
→ 体内の余分な水分を排出し、むくみやめまいを改善。

PMSの漢方治療におけるポイント
証(体質や症状)に合った処方の選択が不可欠
寒証・熱証、虚証・実証を見極めることが重要
生活習慣の改善も併せて行うことで効果が高まる

漢方薬の使用は専門家に相談を
PMSの症状は 個々の体質によって異なる ため、適切な漢方薬を選ぶことが重要 です。自己判断での服用は避け、必ず 漢方の専門家に相談 して自分の体質に合った処方を選択しましょう。

漢方薬は 体質に合って、はじめて効果を発揮 します。自分の症状に どの漢方薬が適しているか、ぜひ専門家にご相談ください。
