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多汗症のおすすめ漢方
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「多汗症のおすすめ漢方」を公開しました!
多汗症の漢方治療—発汗タイプ別のアプローチ
多汗症は体質や発汗のパターンによって、適した治療方法が異なります。
特に漢方医学では、発汗がいつ・どこで起こるのか、どのような体質なのかを重視して、最適な漢方薬を選択します。
多汗症のタイプ別・漢方薬の選び方
実証タイプ(体力がある方)
口渇・浮腫・自汗(じかん:自然に出る汗)がある場合
越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
体内に熱がこもりやすいタイプの多汗症に適しています。

口咳・咳(ぜんそくのような咳)を伴う場合
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
表熱実証タイプの多汗症に使用。

虚証タイプ(体力がない方)
悪寒や発熱を伴う場合
桂枝湯(けいしとう)
表虚証タイプに適しており、風邪をひきやすい方にも。

疲労感が強い多汗症
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
体力の低下やだるさを伴う方におすすめ。

水分代謝が悪く、むくみやすいタイプ
色白・水太り・関節痛がある場合
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
水分代謝を整え、多汗を改善する漢方薬。

手のひらの多汗症(手掌多汗)
ストレスや自律神経の乱れが関係する場合
柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
四逆散加味方(しぎゃくさんかみほう)
精神的な影響による手掌の発汗を重視する効果が期待できます。


漢方治療のポイント
発汗の時間帯・部位・体質に応じて漢方薬を選ぶ
冷え・のぼせ・体力の為の食事を考慮する
生活習慣の見直し
多汗症の治療には自己判断ではなく、専門家の診断が重要です。
四診(望診・聞診・問診・切診)が大切で、自分の体質に合った漢方薬を選択しましょう!

漢方薬は体質に合ってこそ、はじめて効果を発揮します!
ご自身の症状に合った漢方薬を見つけるために、ぜひ専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。