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気象病のおすすめ漢方
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「気象病のおすすめ漢方」を公開しました!
気象病と漢方治療:気圧の変化に負けない体を作る
気象病とは?
気象病とは、天候や気圧の変化によって引き起こされる身体的・精神的な不調のことを指し、「気象過敏症」とも呼ばれます。特に低気圧の影響を受けやすく、頭痛やめまい、倦怠感、関節痛などの症状が現れることが多いのが特徴です。
気象病におすすめの漢方薬
漢方医学では、気象病の原因を「水分代謝の異常」や「血行不良」「自律神経の乱れ」と考えます。そのため、これらのバランスを整える漢方薬が効果的とされています。
1. 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
めまいや頭痛、むくみの症状がある方におすすめの処方です。体内の水分代謝を改善し、自律神経のバランスを整える働きがあります。

2. 五苓散(ごれいさん)
苓桂朮甘湯と同様に、水分バランスを整える効果があり、特に気圧変化による頭痛やむくみに効果を発揮します。
3. 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え性や貧血を伴う頭痛やめまいがある方に適した処方です。血行を促進し、全身の巡りを改善する働きがあります。
4. 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
特にめまいや吐き気が強い方におすすめの処方です。胃腸の働きを整えながら、めまいや頭痛を緩和します。
5. 葛根湯(かっこんとう)
肩こりや頭痛がひどい場合に適した処方です。血行を促進し、冷えや緊張による症状を和らげます。
漢方薬を効果的に活用するために
漢方薬は、体質改善を通じて気象変化への抵抗力を高めることができます。症状の出現時だけでなく、気象変化が予測される際の予防的な服用も可能です。また、西洋医学との併用も考えられますが、必ず漢方の専門家に相談のうえ服用することをおすすめします。
生活習慣の改善も重要
漢方薬と併せて、生活習慣の見直しを行うことで、気象病の症状をより効果的に改善できます。
- 適度な運動を心がける(血行促進・自律神経の調整)
- 十分な睡眠をとる(体調管理の基本)
- バランスの取れた食事を意識する(特に鉄分やビタミンB群を意識)
- ストレスを溜めないようリラックスする時間を持つ

まとめ
気象病の症状は個々によって異なるため、適切な漢方薬を選択することが大切です。漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。気象病にお悩みの方は、ぜひ漢方の専門家に相談して、自分の症状に合った漢方薬を見つけてみてください。
この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
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