お知らせ
脳梗塞のおすすめ漢方
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「脳梗塞のおすすめ漢方」を公開しました!
脳梗塞と漢方治療|体質改善で再発予防と後遺症ケアを目指す
◆ 脳梗塞とは?
脳梗塞は、脳の血管が詰まることで血流が途絶え、神経細胞が死んでしまう重篤な疾患です。早期治療が命を救う鍵となりますが、回復後のケアや再発予防も非常に重要です。

◆ 脳梗塞の主な種類
種類 | 特徴 |
---|---|
心原性脳塞栓症 | 心臓の病気(不整脈など)により血栓が飛んで脳血管を塞ぐ |
アテローム血栓性脳梗塞 | 動脈硬化が進み血管が狭くなり、血栓が詰まるタイプ。近年増加中 |
ラクナ梗塞 | 細い血管が詰まることで小さな梗塞を起こす。高血圧に多い |


◆ 漢方治療が注目される理由
脳梗塞の漢方治療では、西洋医学では手が届きにくい血流・神経・生活習慣に働きかけます。
以下の3つの観点からアプローチしていきます。
① 血流障害の改善
脳の血流を良くするために、駆瘀血(くおけつ)作用のある漢方を用います。
- 続命湯(ぞくめいとう):血流を改善し、麻痺やしびれの後遺症に
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう):関節・筋肉のこわばりやしびれに
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):血行不良や瘀血(おけつ)による諸症状に



② 自律神経の乱れを整える
発症後の不安感や情緒不安、睡眠障害には、自律神経を整える処方が効果的です。
- 抑肝散(よくかんさん):イライラ、不眠、神経過敏に
- 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):立ちくらみや動悸、めまいに
- 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう):頭痛やめまい、ふらつきに



③ 生活習慣病のケア
高血圧・糖尿病・高脂血症など、脳梗塞の背景にある慢性疾患に対しても体質から改善を図ります。
- 六味丸(ろくみがん)・八味地黄丸(はちみじおうがん):腎機能低下・高齢による体力低下に
- 釣藤散(ちょうとうさん):高血圧による頭痛やめまいに



◆ まとめ|再発予防と後遺症の軽減へ
脳梗塞は発症後の再発防止と後遺症ケアがとても重要です。漢方薬は、患者さんの「今の体質」に合わせて処方を変えることができるため、長期的なケアに適しています。

◆ ご注意ください
漢方薬は、体質に合ってはじめて効果を発揮します。
自己判断での服用は避け、必ず漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。