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脂漏性皮膚炎のおすすめ漢方

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「脂漏性皮膚炎のおすすめ漢方」を公開しました!

🧴脂漏性皮膚炎と漢方治療|体の内側から改善するアプローチ


◆ 脂漏性皮膚炎とは?

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、皮脂の分泌が盛んな部位に起こりやすい皮膚トラブルです。
特に、以下のような場所に症状が現れます。

  • 鼻の周囲
  • 額や眉間
  • 髪の生え際や頭皮
  • 耳の周囲や耳の中

◆ 主な原因

脂漏性皮膚炎の発症には、以下のような要因が関係しています。

  • 皮脂の過剰分泌
  • マラセチア菌などの常在真菌の増殖
  • 食生活の乱れ(脂質・糖質の多い食事)
  • ストレスや睡眠不足
  • ホルモンバランスの乱れ

◆ 症状の進行

症状内容
初期頭皮のフケ、皮膚のべたつき
中期赤み、かゆみ、軽い湿疹
重度皮膚の炎症、浸出液、色素沈着、脱毛部位の出現

◆ 一般的な治療との違い:漢方のメリット

🔹 一般治療

  • ステロイド外用薬
  • 抗真菌剤(ケトコナゾール等)

デメリット

  • 皮膚の薄化や依存性、副作用のリスク

🔹 漢方治療

漢方では、根本原因(体質)へのアプローチを重視します。


◆ 脂漏性皮膚炎に使われる代表的な漢方薬

漢方薬名特徴・作用
十味敗毒湯解毒・抗炎症作用。湿疹・膿疱に効果的
治頭瘡一方頭皮湿疹・かゆみに用いられる処方
清上防風湯顔の赤みやかゆみに。熱を冷まし肌を鎮静
荊芥連翹湯ニキビ・吹き出物・脂性肌向け。皮脂分泌を整える
消風散かゆみ・ジクジク感のある湿疹に有効
黄連解毒湯強い炎症・赤み・皮脂分泌過多に対応
温清飲肌荒れ・くすみに。血と熱のバランスを整える

◆ 治療のポイントと注意点

  • 生活習慣の見直し(脂っこい食事・睡眠不足・ストレス)
  • スキンケアの見直し(低刺激性の洗顔料・保湿重視)
  • 急激なステロイド中止はNG → リバウンドの可能性あり
  • 治療は数か月単位で継続が必要(体質改善のため)

◆ まとめ

脂漏性皮膚炎は、外からのケアだけではなかなか根治しません。
漢方薬による内側からのアプローチで、炎症を鎮め、肌のバリア機能を整えることで根本改善を目指しましょう。


📌 最後に

漢方薬は体質に合って、はじめて効果を発揮します。
自分の症状にどの漢方薬が合っているか、漢方の専門家に相談してみてください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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