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変形性膝関節症のおすすめ漢方
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「変形性膝関節症のおすすめ漢方」を公開しました!
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減ることにより、痛みや腫れ、動かしにくさを引き起こす病気です。現在では1000万人以上の方が膝の不調に悩まされており、特に女性に多く見られる疾患です。

主な原因
- 膝への過度な負担
運動のしすぎ、正座、体重の負荷などで膝に負担がかかりすぎると、関節軟骨がすり減りやすくなります。 - 筋肉の衰え
太ももの筋肉が弱くなることで、膝にかかる衝撃を吸収しきれず、痛みや腫れが出やすくなります。 - タンパク質不足
軟骨や筋肉の再生に必要なタンパク質が不足すると、関節の修復が遅れて進行しやすくなります。

症状の進行
- 初期症状:立ち上がりや歩き始めのときの痛み
- 中期以降:階段の昇り降りが困難になる、正座ができない
- 進行時:安静時でも膝の痛みや腫れを感じるようになる

漢方でのアプローチ
変形性膝関節症に対する漢方治療では、症状の出ている部位ごとに漢方薬を使い分けます。
部位別の対応
- 膝の内側の痛み:炎症を抑える処方
- 膝の外側の痛み:代謝を高めて冷えを改善
- 膝の裏の痛み:水の滞りや血流障害を調整

使用される代表的な漢方薬
- 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):むくみ・冷えを伴う膝の重だるさに
- 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう):関節の腫れや痛みに
- 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう):関節の冷え・慢性痛に
- 麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう):腫れと熱感を伴う炎症に
- 六味丸(ろくみがん):腎の衰えによる慢性痛や体の冷えに
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう):筋肉や関節のこわばり、血行不良に






手術前にできること
ヒアルロン酸注射で改善が見られなかった方や、手術を考えている方も、まずは漢方薬での体質改善をお試しください。多くの方が漢方治療で痛みの軽減や可動域の回復を実感されています。

最後に
漢方薬は「体質に合って」初めて効果を発揮します。自己判断で選ぶよりも、漢方の専門家に体質や症状を相談し、最適な処方を見つけることが改善の近道です。
変形性膝関節症でお悩みの方は、お気軽に漢方相談をご利用ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。