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変形性股関節症のおすすめ漢方

「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「変形性股関節症のおすすめ漢方」を公開しました!

変形性股関節症と漢方治療の可能性

変形性股関節症は、関節軟骨の減少や骨の変形によって引き起こされる疾患で、日本では約100万人の方がこの病気に悩まされています。特に女性に多く見られ、その背景には「臼蓋形成不全症」や「肥満」「加齢」などの要因が関係しています。

臼蓋形成不全症とは?

臼蓋形成不全症とは、股関節の受け皿である「臼蓋(きゅうがい)」が正常よりも小さい状態を指します。臼蓋が小さいことで股関節にかかる負荷が大きくなり、関節軟骨がすり減りやすくなったり、骨が変形したりするリスクが高まります。

症状の進行

初期の段階では、歩行時や階段の昇降時に股関節の痛みを感じることが多く、特に脚の付け根(鼠径部)に痛みが出やすい傾向があります。症状が進行すると、安静時にも痛みが現れるようになり、日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。

漢方薬による治療アプローチ

変形性股関節症に対して、漢方薬は以下のような多面的なアプローチで症状の改善を図ります:

  • 炎症を抑える漢方薬
     防已黄耆湯、越婢加朮湯、桂枝加朮附湯、麻杏薏甘湯
  • 骨の代謝を上げる漢方薬
     六味丸
  • 血流を改善する漢方薬
     薏苡仁湯、疎経活血湯

これらの漢方薬は、症状の程度や体質、原因に応じて組み合わせて使われます。特に初期の段階であれば、手術を回避しながら痛みの軽減を目指すことも可能です。

長期的な体質改善を目指す漢方

漢方薬は即効性のある西洋薬とは異なり、身体全体のバランスを整え、根本からの改善を促すことを目的としています。そのため、副作用が少なく、継続的な使用が可能です。


まとめ

変形性股関節症にお悩みの方は、痛みや可動域の制限によって日常生活の質が大きく低下することがあります。しかし、体質や症状に合った漢方薬を正しく選ぶことで、手術を避けながら改善を目指すことも十分に可能です。

漢方薬は体質に合ってはじめて効果を発揮します。ご自身に合った漢方薬を知りたい方は、ぜひ漢方の専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 西 智彦(臨床歴20年)

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー 
西 智彦(臨床歴20年)

鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。

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