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オスグッド病のおすすめ漢方
「西漢方薬店 漢方チャンネル」に「オスグッド病のおすすめ漢方」を公開しました!
成長期の子どもに多い「オスグッド病」と漢方による治療アプローチ
オスグッド病は、成長期の子どもたち、特に10歳から15歳の男子に多く見られるスポーツ障害の一つです。
サッカー、バスケットボール、バレーボールなど、膝を頻繁に使うスポーツをしているお子さんに発症しやすい傾向があります。

主な症状と原因
- 膝のお皿の下にある骨の痛み
- 膝の曲げ伸ばしによる違和感
- 長時間の立位や座位での痛み
- 膝下の骨が出っ張るようになる

以前は「成長痛」や「炎症」が原因とされてきましたが、近年の研究では、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の緊張が主な原因であると分かってきました。
この筋肉が緊張することで、膝蓋靭帯が脛骨粗面を引っ張り、そこに炎症や骨の突出が生じ、痛みとなって現れます。

漢方薬によるアプローチ
オスグッド病に対しては、筋肉の緊張を和らげる漢方薬や、筋肉の修復を助ける漢方薬、血流を改善する漢方薬などを症状に応じて使い分けることで、症状の改善が期待できます。

具体的には、以下の漢方薬が用いられます:
- 芍薬甘草湯(筋肉のけいれん・緊張を和らげる)
- 五積散(冷えや慢性的な痛みに)
- 抑肝散・抑肝散加陳皮半夏(神経の高ぶりを鎮め、筋肉の緊張を緩める)
- 六味丸(体の基礎を整える)
- 疎経活血湯(血流改善と筋肉・関節の痛みに)






日常生活で注意したいこと
自転車の乗車、階段の昇降、長時間の座位や立位といった日常動作でも症状が現れやすいため、無理のない範囲での運動制限やケアが必要です。
ただし、漢方薬を併用することで、早期の症状改善や再発予防も期待できます。

漢方薬は体質に合ってこそ、本来の効果を発揮します。
ご自身やお子様の体質・症状に合った漢方薬を選ぶためにも、ぜひ専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

西漢方薬店 漢方処方アドバイザー
西 智彦(臨床歴20年)
鍼灸師、マッサージ師の国家資格と医薬品登録販売者の資格を持ち、学術発表症例発表実績として第24回経絡治療学会学術大会東京大会『肝虚寒証の症例腰痛症』等、また伝統漢方研究会会員論文集の学術論文からメディア取材まで幅広い実績もあります。
どうぞお一人で悩まずに、気軽にご相談ください。